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ストーンサークルの殺人 ハヤカワ・ミステリ文庫

M・w・クレイヴン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151842511
ISBN 10 : 4151842519
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

英国のストーンサークルで続発する焼殺事件。犯人はなぜ被害者の体に停職中の警察官の名を刻んだのか? 英国推理作家協会賞ゴールドダガーを受賞、新鋭のシリーズ第一弾。

【著者紹介】
M・W.クレイヴン : イギリス・カンブリア州出身の作家。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。2018年に発表した本作で、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した

東野さやか : 上智大学卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    ようやく読了。期待通りには楽しめた。主役コンビのキャラも良く、適度にウィットに富んだ読みやすい文章で、捜査が進展しない前半も退屈しない。手掛かりを掴んで物語が動き始めてからは更にリーダビリティが上がる。難点もいくつかあり、被害者の身体にポーの名前が刻まれていた理由は、流石にやりすぎであり不自然。意味ありげに登場するパーコンテーションポイントも、それをアピールする必要性/説得力に欠ける。カリン・スローターのような、眼を惹く部品がまず先にありきで、大枠をそこにこじつけていくタイプの作家の匂いがする。

  • Kircheis

    ★★★★☆ ワシントン・ポーのシリーズ第1作目。 カンブリア州に点在するストーンサークルで老人が次々に殺される事件が発生し、停職中だったポーに復帰命令が出る。天才だが超世間知らずなティリーが魅力的で影の主役だと思う。 犯人はポー達が睡眠薬で眠らされた時点で分かった。スウィフトが犯人じゃなければ残りは一択だ。 ゴールドダガーも納得の素晴らしいミステリだったが、幾つかのエピソードが未解決のままでもどかしい。もちろん次作以降への布石なので、シリーズを追いかけること決定!

  • ヴェネツィア

    2019年度ゴールド・ダガー賞受賞作。ストーンサークルの柱石にワイヤーで縛り上げられ、炎に包まれる犠牲者。なんとも陰惨なイントロダクションに始まる。それ以降も次々とカンブリア州に点在するストーンサークルでの私的な処刑が続く。この連続殺人事件を追うのがNCAの分析課に所属する警官のワシントン・ポーと分析官のティリーである。この2人は、共に社会的にはある種のはみ出し物といった存在であった。直感に優れるポー、そして数学に秀でるティリー。彼らは、事件を通じて実は最高にして絶妙のバディになってゆく。600ページ⇒

  • 青乃108号

    イギリス各地のストーンサークルで次々見つかる焼死体を巡る物語。捜査にあたるのは過去に傷を持つポー。味方は同僚からの苛めを受けているオタク女子ブラッドショー。彼女の卓越した分析力を生かし事件と犯人を追いつめて行く。次々に判明する新しい事実が新しい謎を呼び物語の行き先がなかなか見えないので、どうしても先が気になりつい夜更かししてどんどん読んでしまう。人間の暗い面が様々あばかれ、だんだん嫌になってくる。しかしだからこそ最後にポーの選択した行動に胸がすく思いを味わえる、これは素晴らしい作品だった。続編も読みたい。

  • パトラッシュ

    意外な発端と謎の連続殺人、微細な手がかりの点在に予想外な動機と本格推理に求められる全ての要素を満たした一級品のミステリ。600頁近い大作だが翻訳も読みやすく、エンタメとして合格点に達している。勘を重視する行動派刑事のポーとデータ大好き引きこもり系分析官ティリーが助け合い推理するバディ型はハードボイルドが通用しにくい21世紀の警察小説のあり方を示すし、犯行動機でも厳然たる身分差が残る英国の暗黒面を思い知らされる。ゴールド・ダガー賞も当然だが、英国社会を知らなければ面白さが完全には理解できないのも事実だろう。

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