Luisa Maita レビュー一覧

Luisa Maita | レビュー一覧 | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

商品ユーザーレビュー

1件
並べ替え: 新着順| 共感数の多い順| 評価の高い順
  • Luisa Maita(ルイザ・マイタ)の 「Fio da Memoria...

    投稿日:2016/12/20

    Luisa Maita(ルイザ・マイタ)の 「Fio da Memoria」(フィウ・ダ・メモリャ/記憶の糸)計11曲40分。 コレ、ルイザ・マイタはブラジルのシンガーソングライターだけど、 このアルバム自体は、 米国のワールドミュージック系インディレコードレーベルCumbancha から出ているからか、歌詞のブックレットは、 歌の歌詞と、英語の対訳が付いているって仕様になっているから、 自分みたいにポルトガル語がほぼ分からなくても、 英語の対訳のヤツを見れば、どういう内容の歌詞であるのか、 は分かるように、なってるんだね…。 海外の音楽CDとかは、 日本の楽曲CDみたいに、歌詞カードブックレット的なのが付属するのが標準、 って感じではない場合のほうが多いから、 歌詞のブックレットが付属しているってだけでも、 親切設計で好印象な感じになるところを、更に英訳の歌詞も見開きで、 見比べられる形で掲載されているから、よりいい感じだな、 という…音楽以外の商品全体としての総合的価値も、高いな、という印象。 個人的には、ポルトガル語の勉強教材にも活用出来そうだから。 …でも、ブックレットの文字表記が、芸術性重視というか何というか、 意図的に文字配置を各行毎に均等割り付けみたいな、アレになってるんで、 最初、ちょっと目が疲れてたこともあってか、 読もうと文字を追ってたら、見難くて、眠くなってきちゃったり、 慣れるとまぁ、大丈夫では、あるんだけど… それはともかく、 自分は、ルイザ・マイタの存在は、 NPRで2010年12月末に公開された8分間のミニコンサート音源 「Luisa Maita: Tiny Desk Concert」 …コレは、 2010年のアルバム「Lero Lero」 の収録曲2曲「Ai Vem Ele」と「Alento」と を楽器演奏者3人の少人数編成でアコースティックに、 アルバム収録曲の深いグルーヴ感を再構築し、 彼女独自のサウンドの雰囲気を醸し出しているっていうライヴ音源で、 それで初めて知ってからもう6年経ったけれど、 今回漸く縁が巡ってきて、今年発売のこの「Fio da Memoria」 を入手して、実際に曲を聴いてみて… 個人的に特に印象に残った曲は… 4曲目「Porao」(ポラォン/basement , cargo hold/地下室、貨物倉・船倉) →アフリカ由来の打楽器系ビートを基調に、  電子音楽やブラジリアンファンクな音楽要素が渾然一体となった感じ…  そして何より、  歌声の響きがブラジリアン音楽特有の響きを有していて独特感があり…  タイトルとアフリカ由来のビートからのイメージでは、  アフリカから奴隷がブラジルに運ばれてきてる時の船内イメージとかも、  曲中に含まれてるのかな、とか漠然と思ったり…やっぱりほら、  奴隷貿易時代の350年間に350万人の黒人奴隷が、  アフリカからブラジルに連れて来られた、という歴史的過去があり、  今はナイジェリアに次ぐ世界2位の黒人人口が多い国であるブラジルだから。 5曲目「Fio Da Memoria」(フィウ・ダ・メモリャ/Thread of Memory) →コレも、アフリカ系打楽器ビートと、  ギター等の弦楽器や電子音楽要素とが一体となった感じで、かつ、  ブラジルっぽい雰囲気もきっちりと感じられる曲という印象。 10曲目「Folia」(フォリア/revelry, joy/陽気な祝祭) →ブラジリアン・サンテリアなテイストの楽曲…  コレは、カンドンブレのテイストってことで、いいのかな?…  一方で、Folia(フォリア)には、イベリア半島起源の舞曲、  という音楽的意味もある、そんな単語でもあり…でも、  この曲の打楽器音のリズムは、イベリア半島起源のソレじゃなく、  アフリカ由来のリズムだよね… …この3曲が特に印象深かったかな…あとは… 1曲目「Na Asa」(ナァザ/In the wing , In the handle/on wings) →電子音楽系サウンドを基調としつつも、  どこかアマゾンっぽい雰囲気というか密林っぽい空気感…  も感じたような印象。 6曲目「Musica Popular」(ムズィカ・ポプラァル/Popular Music) →電子音楽系サウンドを基調としつつも、  その中に、ラテンパーカッションの音色やリズムも含まれていたり、  かつ歌声も含めて、独自の空気感を感じさせる曲で、  同じ電子音楽系でも1曲目のと比べるとインダストリアル寄りの曲だな、  という印象。 …という2曲が自分の中では、何となく対になるセットの曲という印象に、 なった感じかな…歌詞内容でじゃなくて、 メロディとかサウンド的な観点で。 現時点では、2週間弱で各曲20回以上ずつは聴いたって状況なんだけど、 2曲目「Around You」は曲名同様に英語歌詞の曲だけど、 残りの曲は、最後の11曲目「Jump」が、 ポルトガル語で歌った後サビ部分は英語の70秒ちょっとの曲だ、 っていう以外は全部ポルトガル語で歌っている曲で、 自分は、ポルトガル語は、ほとんど分からないんで、基本的には、 各曲とも、リズムやメロディや歌声の音の響き、 そしてソレらが総合されて醸し出される雰囲気、を聴いて楽しむ… で、その内、ポルトガル語も分かるようになって、 聴いて意味も分かるようになれば、より楽しいかな、というスタンスで 聴いているんだけど… 一応、上述のように、歌詞カードブックレットが付属していて、 英語の対訳歌詞が掲載されてたので… 15回くらい聴いた後で、そのブックレットを見てみて、 歌詞内容も少し確認してみたけど… 何か、アレだね…全体的には、直接的に具体的な言及をする歌詞じゃなく、 漠然と仄めかすような内容の歌詞で、 聴く人の側の、感性や想像力に委ねる部分が多い… 何の想像も解釈も働かせずに歌詞の文字面だけ見てたら、コレって何のこと? みたいな気になる曲が大半だったような… そんな印象を、個人的には受けた、という感じ…まぁ、 そういう意味では、 歌詞内容とかは特に気にせずとも、サウンド的な独特の雰囲気を楽しむ系 のブラジルのインディ系ニューサウンドな楽曲アルバムだ、 と思って聴けばいい、というか… そういう感じの音楽を求めている人なら、それなりの満足感は得られる、 そういうアルバムだ、という感じかな。 因みに、上述してない他の曲は、スローな、 ラテンムードジャズ歌謡的だったりリズム歌謡的なロックだったり、 ブラジリアンロックな感じのムード歌謡だったり、 民族音楽調アカペラコーラスっぽかったり…そんな感じかな…。 そんなこんなで、このアルバムの計11曲40分が醸し出す雰囲気は、 そこそこに楽しめたし、今後も、折に触れて繰り返し聴いて楽しめそうだし、 入手して聴いた甲斐は、あったと、そこそこ満足しています。

    ♂猫Junn-Junn さん |40代

    0

既に投票済みです

ありがとうございました

%%message%%