1993年2月(イギリスは3月、アメリカでは11月)、3rdアルバム 『自由への疾走』(Are You Gonna Go May Way)発表。この作品からは“ビリーヴ”、 “哀しみの十字架(Heaven Help)”がシングルとしてヒットし、またアルバム自体も全米最高位12位、全英1位を獲得、全世界で700万枚のセールスを記録する大ヒット作となった。またこの頃のレニーは興味深いコレボレートを連発。ミック・ジャガーの 『ワンダリング・スピリット』 中の”ユーズ・ミー“でジャガーとデュエット、またレニーとスティーヴン・タイラー/ジョー・ペリーとの競作”ライン・アップ“を収録したエアロスミスのアルバム ゲット・ア・グリップ 、そしてレニーがリード・ヴォーカルを務めた”ザ・マジョリティ“を収録した当時ガンズ&ローゼズのダフ・マッケイガンのソロ・アルバム『ビリーヴ・イ・ミー』この年発表されている。また同年5月には、世界ツアーとなる「ユニヴァーサル・ラヴ・ツアー」を日本公演を皮切りにスタート。そのツアーが続き1994年に入ると再来日。前年から続いていた同ツアーの終幕を日本で迎えることとなった。2月下旬〜3月上旬にかけて行われたその再来日ツアーでは、3夜連続で日本武道館公演を行い、前年のツアー始めの来日公演における日本武道館を含めると、レニーは同一ツアーで計7回の武道館公演を行い、しかもそれらを全てソールドアウトにするという離れ技をやってのけたことになる。その他1994年の課外活動で目立ったのはキッスのトリビュート盤 『キッス・マイ・アス』中のアルバム冒頭曲、 ”ジュース”のカヴァー。ハーモニカ奏者としてスティーヴィ・ワンダーをゲストに迎え同曲を披露していることだろうか。