CD

[USED:Cond.AB] Simple Mood

Joerg Reiter

User Review :5.0
(2)

Used Details

Artwork
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Other Condition
:
Non
Comment
:
澤野ライナー/盤キズ/DIGIPAKヤケ少
:
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Item Details

Genre
Catalogue Number
AS018
Label
Format
CD

Product Description

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残念ながら現在は音楽プロデューサーなど、「裏方」で頑張っているドイツが生んだハイテンション・ピアノ、ヨルグ・ライターが1985年に残したピアノ・トリオによる本演奏は、一部がコンピレイション盤で発売されただけで、今回初めて「澤野工房」の手によって全貌が明らかになった。

 テーマ解釈におけるリリカルな持ち味と、ソロ・パートにおけるハイテンションなスピード感が同居する、1980年代のドイツ感性を代表する作品。

 数多い「AS傑作群」にあっても全く見劣りしないばかりか、ウラジミール・シャフラノフとトップを競う演奏となっている。

 採り上げられたスタンダード・ナンバーのほかその選曲にはライターの音楽的な素養を感じさせる演奏を聴くことが出来る。

 また、ベースのトーマス・スタブノフの作品2曲が採りあげられ、本トリオにおけるトーマスの地位を物語っている。
 メンバーは、ドラムスにクラウス・ワイス、ベースにトーマス・スタブノフという円熟した2人を迎えて、安心して縦横無尽に弾きまくるヨルグ・ライターを聴くくことが出来る。

 冒頭の“いつか王子様が”では、夢見るような出だしに時々思い出したように突き刺さる、ラーターの“フォルテッシモ”なフレーズが聴く者を捉えて放さない。スタブノフのベースもこの当時としては異例な深く重く、そして、心に染みるバッキングでこの美しすぎる演奏を惹き立てている。

 さらにお馴染みの“グリーン・ドルフィン・ストリート”では、混沌から抜け出すような雰囲気では従来あったパターンだが、なぜかアメリカのミュージシャンたちのアレンジとは異なる雰囲気を感じさせる。

 ここでもライターのピアノは、リリカルとハイテンションという二つの背反する要素を見事に両立させてくれる。
 
 ライターのオリジナル作品“ホエン・ザ・サン・ライツ・アップ・ザア・フューチャー”は、タイトルに込められた思いが伝わる美しいバラード曲。パーカッシブなヴァイスのドラミングが印象的だ。

 誰もが弾きたがる“ステラ、、、、、”、ここでもライターのセンスがアレンジの中に光っている。ここではスタブノフのベースが大きくフィーチャーされ、当時のヨーロッパにおけるピアノ・トリオ・ジャズの典型が聴ける。この当時のヨーロッパはユニットというよりは、それぞれの技をぶつけ合うトリオが結構存在したがここでもそうした雰囲気を残した演奏が繰り広げられえている。
 
 アルバム・タイトル曲“シンプル・ムード”は、コルトレーン系のモーダルな曲調の作品。左手の和音に拘束されることなく、ソロを展開したいというマッコイ・タイナーのコンセプトが具現化されたのは、70年代中期だったが、ここにある演奏もそうしたスピード感と自由が一杯の演奏だ。特にヴァイスのバッキングにおけるセンス、爆発力、スピード感は中コンボをドライヴさせるのが得意な彼らしいダイナミックな演奏になっている。

 日付を意味するのか、スタブノフの“1.2.79”は、キース・ジャレットの影を感じる作品。流れるような旋律と、対位法的なアプローチで迫るベースが見事なハーモニーを形作る綺麗な曲だ。

 この作品随一の演奏といっていい“インヴィテイション”は、初めからハイテンションなコラボレイションが弾ける演奏。ライターのソロは、アメリカ的なスイング感を基本としながらも、ゴツゴツした、ヨーロッパ構造主義の影響を感じさせる演奏。
 熱く、そして、冷静なドイツの完成を具現化している。“ヨーロッパのマッコイ・タイナー”的な感じも含めて、この当時のライターが極めて好調な時期だったことを裏付ける演奏だ。
 
 最後を締めるのは、スタブノフのオリジナル作品、“チャットニー”。メディアム・テンポの変形ブルースにベースマン、スタブノフの標榜するスイング感が感じられる。それに呼応するようにライターのプレイも本作中で最もブルージーで最もホット!本作品中のハイライト・チューンだ!

Track List   

  • 01. Someday My Prince Will Come
  • 02. On Green Dolphin Street
  • 03. When The Sun Lights Up The Future
  • 04. Stell By Starlights
  • 05. Simple Mood
  • 06. 1.2.79
  • 07. Invitation
  • 08. Chutney

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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M3の浮遊感とM5の躍動感はとてもわかり...

投稿日:2003/03/13 (木)

M3の浮遊感とM5の躍動感はとてもわかりやすい格好よさで初心者にもオススメ。スネアの音がもう少しタイトな方が好み。

スカーレット さん | 東成区 | 不明

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なんと言ってもタイトル曲の”Simple Mood...

投稿日:2002/06/26 (水)

なんと言ってもタイトル曲の”Simple Mood”だ。スピード感と躍動感が堪能できる。 甘ったるいピアノトリオが跋扈する中で、久しぶりに溜飲の下がる想い。

mana さん | 東京都 | 不明

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