1979年のシングル「Life in Tokyo(ライフ・イン・トウキョウ)」(ジョルジオ・モロダーとの共作)を機にシンセポップ路線へ移行し、初期の荒削りなロックサウンドから次第に耽美的な音像を強めていく。3枚目のアルバム「Quiet Life(クワイエット・ライフ)」においては完全に初期のグラムロック/ファンク色を払拭し、一見ポップなサウンドのなかにカーンのうねるフレットレスベースやバルビエリの抽象的なシンセサウンド、ジャンセンの堅実で豊かなリズムアレンジ、そしてシルヴィアンの頽廃的で内省的なヴォーカルとリリックといった独特のアレンジを加えることで、他に類を見ない個…