ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ポム・ダピ』の全曲盤。
エマニュエル・コック指揮、ソリスト・デ・リエージュの演奏、アンドレ・パヨル、クローデン・グレンジャー、ジャック・デュクロの歌で収録されたもの。
このポム・ダピという作品は1873年に初演された1幕物の喜歌劇で、CDは永らくロザンタール盤のみで、近年ヴィレンズ盤が新しく録音された位だと思っていたが、もう一枚あったとは驚き。
と言っても新録音ではなく1983年に録音されたものでロザンタール盤と同時期の録音。
指揮のコックはベルギーのヴァオリニストだそうで、ソリスト・デ・リエージュを永らく率いていたそうだ。
近い時期に同じコンビで、オッフェンバックの『テュリパタン島』を録音しており、室内管弦楽団らしいキレのある演奏を聴かせてくれましたが、本CDでも各楽器の技量の高さ、キレとメリハリのついた伴奏を披露しています。
歌手はほぼ知らない人で、ベルギーやフランスあたりで活躍した人物なのではと思うが、なかなかの熱演ぶり。
トータルでなかなか良い盤だと思うが、一つだけダメな所が。
CDが進むにつれて、雑音が目立つ様になります。
恐らくCDの原盤にキズでもあったのでしょうか。
これがなければ満点のCDだった。