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ベケット伝 上巻

J.ノウルソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560047651
ISBN 10 : 4560047650
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2003
Japan

Content Description

ベケット自身に認可された唯一の本格的な伝記。上巻では、生い立ちからレジスタンス活動、「ゴドーを待ちながら」の執筆開始までを、綿密な取材と新たに発見された日記を基にベケットの真の姿を探る。

【著者紹介】
ジェイムズ・ノウルソン : 1933〜。サミュエル・ベケット(1906‐89)研究の世界的権威。20年以上友人だったベケットは彼について、「わたしの作品を一番よく知っている人だ」と言った。英国レディング大学の仏文学教授を長く務めるかたわら、同大学ベケット文書資料室(現在、ベケット国際財団)を創設、研究雑誌Journal of Beckett Studiesを創刊するなど、ベケット研究の発展に努めた

高橋康也 : 1932年東京都生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授、昭和女子大学教授。英文学専攻。2002年6月24日逝去

井上善幸 : 1958年生。関西大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。明治大学教授。英文学・観念史専攻

岡室美奈子 : 1958年三重県生。国立ダブリン大学大学院アングロ・アイリッシュ文学・演劇専攻博士課程、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、早稲田大学助教授、現代アイルランド演劇、演劇学専攻

田尻芳樹 : 1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学助教授。イギリス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイトKATE

    サミュエル・べケットがなぜ不条理劇『ゴドーを待ちながら』や前衛小説『モロイ』などを書いたのかを知りたくてこの伝記を読んだ。べケットはパリに渡り、アイルランドの先輩で『ユリシーズ』の著者ジェイムズ・ジョイスと出会い交流した。フランス語とドイツ語が堪能で、特にフランス語は日常的に使用していた。そして、第二次世界大戦でレジスタンスに参加し過酷な体験をしたことが影響していた。また、べケットは作家として成功できず苦しい人生を送ったことで、人生は思い通りにはいかないことを痛感し、その心境を作品として表現した。

  • 袖崎いたる

    サミュエル・ベケットの伝記。「表現の対象がない、表現の手段がない、表現の基点がない、表現の能力がない、表現の欲求がない、あるのは表現の義務だけ──ということの表現だ。」この言葉の意味を探るために、ベケットの精神を探検しようと思って。上巻では生まれてから『ゴトーを待ちながら』の成功まで、およそ40年超の時間が過ぎる。前半は裕福なイケメンでスポーツ優秀なコミュ障って感じなんだけど、自立が突きつけられるにつれて発達障害が浮き彫りになり、母親とも諍いが起こる。そんななか、文学だけが、書くことだけが希望となるわけだ

  • 白いハエ

    素晴らしい本だ、と手放しに思う。上巻では「ゴドー」まで。スポーツ堪能、成績優秀だったベケット少年は、エピソードだけ見れば何故、そこまで孤独に依存する必要があったのか不思議に思える。鋭敏すぎる感性ゆえか。やがて芸術に没頭し、自然と作家への道を選ぶ。戦前の作は非常に衒学的で注釈なしには理解も及ばないものだったが、占領下のパリでのレジスタンス活動、田舎での百姓生活、荒廃したサン・ローでの復興職を経て、「文体なし」で書くために、それまで必死で深めていた英語でなしに、フランス語で書き始める人間的変化は劇的であった。

  • rinrin

    【BOOK-65】I

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