実はこの商品に対するレビューではない。 このレコードはイタリアのプログレバンドが1974年にリリースした作品。 最近話題のヴォーカルトリオでは全くない。 HMVがこれほど初歩的なミスを犯すことに愕然とした。

1stのイメージで聴くと戸惑ってしまう。歌入りは１曲だけのインスト・アルバム。プログレ的ジャズ・ロックと言った方が良いかも。1st、2stともに評価は高いが、個人的には１枚目が好き。但しジャケは本作がカッコ良い。

確かに演奏は最高水準であろう。リマスターされた紙ジャケを聴いて、再度ぶっ飛んでしまった。　このセカンドは評論家的には高評価みたいだけれども、私はどちらかというとファーストに軍配だ。　”ディスコで流れてきても違和感無さそうな躍動感”に興奮させられる。　イタリア入門的なバンドだ。

哀愁を漂わせるヴォーカル・メロディとパッションを感じさせるジャジー・ポップロックの到達点。年代からいってもスーパーカーのような洗練された音のデザインセンスで無駄がない。後作とならんでイル・ヴォーロがロック界に遺した煌びやかな宝石。

とにかくすごい！私はアナログＲ（ビニール）２枚、ＣＤ ８枚（ＮＵイタリア版・ＢＭＧ版・日本版）をじじいになっても聴けるよう準備しています。株式会社の名前にもしてしまいました。ライセンサーになりたいね♂とにかく聴いてみてください。お願いいたします。

このアルバムはＬＰの時はほとんど蚊のなくような高音で音量も小さく何だか分からなかったのですがＣＤになってびっくり。特にＭ4-Ｍ5は壮絶です。フェードアウトしてほしくないのに！ そしてラストの結婚式のオープニングテイストの曲？でこの世から姿（ユニット）がなくなってしまいます。何回目からかＰＯＰＳでないことに気付きます。

IL VOLO=The Flight...「飛翔」正にグループ名が象徴するサウンドである。ＬＰで聴いていたのでNumeroUnoのＣＤはイマイチでしたが、ＢＭＧのリマスターはいじりすぎ ダブルジャケットが再現されよかったと思います。山場になるとフェードアウトの２nd よりこちらがお奨めです。 何回聴いても飽きない名盤です。

(下の続き)ベルト・ラディウスは、ストリングスの入った歌もの“ラヴ・ロック”の歌い手としてソロでも成功している。最近代表的な二作品がＣＤ化されたので聴き較べてみるのもいい。

たしかに巧いけれどもＡＳＩＡやＴＯＴＯと同じで深い感動を求めても仕方ない、聴き心地を楽しむべき作品。メロディアス・フュージョン・ロック。もっとも掬すべき抒情味はある。

TOTOやエイジアのように名うてのスタジオミュージシャンの集まりだったイル・ヴォーロ、サウンド面でもやはりポップ・フージョン的。その全貌はほぼインストゥルメンタル構成の二作目に明かされるものの、1曲目の滑り出しは全作中最高にスリリング。また本作は歌もの中心なのでこちらの方が好みのファンもいる。