ある日金沢の服屋で買い物をしているとBGMとして海外のジャズやラウンジが流れていた。いい感じの選曲だな、と思いつつ服を選んでいると突然日本語の曲が流れてきた。その瞬間、聴覚だけでなく全神経がその曲に注がれた。一生で何度こういう曲にであえるだろうか。いっさいの歌唱テクニックを使わない透明度の高い女性ボーカル、心地よく繰り返されるリズム、そしてどこか童謡を思わせる懐かしいメロディー。店員にすぐに曲名とアーティスト名を聞きだしその日の内にCDを購入。それがこのハミルトンのアルバムである。自分が店で聞いたのは１曲目に