CD

Simulated reality

HaKU

基本情報

カタログNo
:
TOCT29069
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

不透明な時代を覚醒させる“対人型”オルタナティヴ・ダンスロック、誕生!

HaKUはこの世界の「当たり前」に揺さぶりをかける、挑戦的な4ピースバンドだ。辻村有記(Vo & G) 、藤木寛茂(G)、三好春奈(B & Vo)、長谷川真也(Dr)によって2007年に結成。インディーズで3枚のミニアルバムを経て、10月10日にいよいよメジャーデビューを飾る。本作『Simulated reality』は凄まじい音数のエレクトロ・サウンドと、それを巧みにまとめあげる構成力、そしてメロディへのこだわりが光る全10曲だ。
 ロックバンドが4つ打ちやエレクトロなどダンス要素を取り入れる傾向は昨今珍しく無いが、HaKUのサウンドの独自性はその圧倒的な肉体性にある。彼らは楽曲制作においてコンピューターやシンセサイザーを一切使用せず、ライヴでも同期を使わない。一見デジタルなようで実はアナログ、というユニークさが彼らの持ち味であり、有機的で肉体的な熱量には驚かされる。結成時はR&Bをやっていたという意外なルーツが、現在のグルーヴにも繋がっているのだろう。4人が様々なジャンルの音楽を聴いて育ったのも大きい。「このアルバムでエレクトロって縛りがとれて、視野は広がったと思います」(長谷川)、「メタルとまではいかないまでも様々な音楽性も入ってきてて。これからもっと変われるなと思いました」(藤木)と語るとおり、スピーディーで狂騒的な “1秒間で君を連れ去りたい”、暗黒なイントロからまばゆいサビへと大胆に展開する “unknown justice”など、ダンスロックの新機軸を打ち出す自由なアレンジが効いている。キャッチーな“アステリズム”を聴けば、辻村のメロディ・メイカーとしての素質も十分に伝わるはずだ。「メロディがしっかりとあるからこそ、すごくひねくれたアレンジが出来る。そこは揺らがないです。ポピュラリティっていうか……グッドメロディですね(笑)、それは対人に向けてやる上で大事だと思う」(辻村)。

サウンドもさることながら、辻村が紡ぎだす歌詞やメッセージも重要な要素だ。本作のテーマを彼はこう説明する。「収録曲は今の世の中と平行して、相互依存でできていく楽曲が多かった。『見つめなおす』というワードをとても大事にしました。見つめなおせるものって世の中にたくさんあると思っていて、人との関係だったり、世の中との関わりとか。『これはこういうものです』っていうある種の決定事項の中で僕らは生きてるけど、聴き手にも『それって本当に正しいのかな?』って気付かせたい」。“unknown justice”には《君の信じた正義は 知らぬ間に悪へと》という一節があるが、震災以降、善と悪、明と暗が不明確で不可分になったグレーな社会で生きていかざるを得ない私たちにとって、非常にリアルで切実なメッセージとして響く。そしてアルバムの芯である最終曲“astray”は、このテーマが最も色濃い1曲だ。「人と人とのコミュニケーションでも、最近は間に画面が入ることが多いじゃないですか。コンピューターとかそういうフィルターが凄く嫌で。本当のキャッチボールが出来ない世の中になってるんじゃないかなって。自分自身それで悲しい思いをしたことがあったので、それを曲にしました」(辻村)。辻村の個人的経験から生まれた表現だが、ここに描かれた悲しみやその先の希望は、同時代に生きる多くの人にとっても共有しうるものだろう。彼が自分たちの音楽を社会との相互依存と呼ぶのも納得できる。つまりコミュニケーションへの渇望こそ、HaKUの原動力なのだ。辻村はインタヴュー中も「対人(ひと)」という言葉をよく使っていたが、その意識が肉体的なサウンドや歌詞などすべての表現の根本にある。「すごく寂しいんですよ(笑)。だから音楽で人との関わりが生まれることを望んでいて、それにメンバーの3人が音をつけてくれる」と辻村は言う。普段は控えめだが、ライヴでは人一倍アグレッシヴな紅一点の三好のプレイもそうだ。「(アグレッシヴな演奏は)やっぱりお客さんに乗ってほしいっていうのを伝えたくてやってる感じです」(三好)。

今後のヴィジョンをきくと、メンバーは目標としてコールドプレイやレディオヘッド、ビョークといったビッグ・アーティストの名前を次々と挙げた。「芸術的な価値のあるバンド。常に前衛的でいたい」(辻村)という意志と、他者と共鳴するポピュラリティ。このふたつを共に成し遂げようという大志を、HaKUは抱いている。なんて無邪気で大胆不敵な4人だろう! 彼らがこの不透明な社会と音楽シーンにかつてない刺激を与えてくれるだろうと思うとワクワクする。『Simulated reality』はその第一歩だ。
福島夏子(ROCKIN’ON JAPAN)

【HaKU】
バンド名HaKUは、何色にも染まらない白(ハク)色のイメージ。
そして、1音1拍(ハク)に思いを込め、息を吐く(ハク)ように歌い続けたい、という意味を持つ。
コンピューターやシンセなどを一切使用せずに音源を制作し、ライブでも人力のみでその音源を表現するオルタナティヴ・ギター・ダンスロック。
浮遊するギターのプリズムと、中性的で透明感溢れる孤高の歌声が、アグレッシブなバンドサウンドとクロスオーバーし、ライブでは卓越した技術とアンサンブルがロックファンに圧倒的新衝撃を与え続けている。

Bass&Vocal:三好春奈、Vocal&Guitar:辻村有記、Drum:長谷川真也、Guitar:藤木寛茂

内容詳細

2007年、辻村有記(ヴォーカル&ギター)を中心に結成された4人組によるメジャー・デビュー・アルバム。コールドプレイやレディオヘッド、ビョークを目標として挙げるだけあり、エレクトロとロックをあくまでもポップ・フィールドで鳴らす“覚悟”を強く感じる。中毒性のある歌声も魅力の一つだ。(く)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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