クラウディオ・シモネッティがいない方のゴブリン、ゴブリン・リバースの2011年4月22日ローマ公演を収録したCD。
メンバーは
Agostino Marangoro(dr)
Fabio Pignatelli(ba)
Aidan Zammit(key)
Danilo Cherni(key)
Giacomo Anselmi(g)
ダリオ・アルジェントの号令でシモネッティとピニャテッリらが久し振りに集った「スリープレス」(2001)ナンバーにスタートし、「サスペリアPart2」(1975)、「ローラー」(1976)、「サスペリア」(1977)、「ゾンビ」(1978)「シャドー」(1982)は勿論、シモネッティが離脱した後の「ビヨンド・ザ・ダークネス 嗜肉の愛」(1979)、「エイリアンドローム」(1981)、「デモンズ3」(1988)に、2006年のスタジオ作「Back To The Goblin」からも取り上げた幅広いセットリストが魅力的。
もっとも先んじてリリースされているスタジオ・アルバムは2015年作のため、そこからの曲はない。
即ちゴブリン・ナンバー(「シャドー」は本来ゴブリン名義ではないが)ばかりとなっている。
個人的には「エイリアンドローム」を演ってくれているのが嬉しい。
反対にシモネッティのゴブリンは演奏する「フェノミナ」「オペラ座/血の喝采」「デモンズ」といったナンバーは、ゴブリンではなくシモネッティの曲なので当然演っていない。
同じ曲目についてはなかなか甲乙付け難いが、実質デモニアでありメタル色のあるシモネッティのゴブリンよりもこちらの方が本来のゴブリンらしいとは言えそうだ。
曲によって構成やエンディングをライヴ仕様に改訂して盛り上げているのもライヴ慣れしていると言うか、気が利いている。