CD

『グレイス』 奥野由紀子(アルト・フルート)、岡本知也(ピアノ)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TTOC0075
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

待望のオール・アルト・フルート・アルバム。
アルト・フルート・スペシャリスト、奥野由紀子が紡ぎだす、
深く優しい音色と愛に満ちた音楽に魅了される。


第21回日本フルートコンヴェンション in Kawasaki 2023第1回アルトフルート部門コンクールにて第1位を獲得したフルートティスト奥野由紀子。その後コンサートフルートだけでなく、アルトフルートのスペシャリストとして、本格的に活動を始めました。
 アルトフルートは、コンサートフルートの完全4度低いG管の低音用楽器。長さはコンサートフルートより1.5倍長く、重量は約2倍。管体も太く、息の量も多く必要とします。音色は低くやわらかいことが特徴。アルトフルートとして書かれた作品は、まだ世に多く出ていません。今回は、心に染みる名曲をすべて、アルトフルート用にアレンジし収録。
 自身が演奏する上で最も大切にして いる “愛と癒し”・・・これまでの彼女の想いを、この『Grace』に込めました。初代アルトフルートコンクールで優勝した奥野が紡ぎだす、あたたかく落ちついた音色と、愛に満ちた個性豊かな音楽を堪能できる1枚。(販売元情報)

【収録情報】
01. J.S.バッハ:G線上のアリア
02. M.ブルッフ:ロマンス
03. S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ
04. M.T.パラディス:シシリエンヌ
05. R.シューマン:幻想小曲集 Op.73〜I. 静かに、感情を込めて
06. R.シューマン:幻想小曲集 Op.73〜II. 活発に、軽やかに
07. R.シューマン:幻想小曲集 Op.73〜III. 急速に、燃えるように
08. M.ラヴェル:シャブリエ風に
09. P.チャイコフスキー:感傷的なワルツ
10. P.チャイコフスキー:レンスキーのアリア『青春は遠く過ぎ去り』
11. C.サン=サーンス:白鳥
12. N.パガニーニ:カンタービレ
13. R.アーン:クロリスに
14. アメイジング・グレイス

 奥野由紀子
(アルト・フルート)
 岡本知也(ピアノ)

 録音方式:ステレオ(デジタル)
 プロデュース&トータルエンジニア:金野貴明

内容詳細

フルートとアルトフルートのコンクールでともに1位を獲得して注目を浴びた、奥野由紀子の1stアルバム。ここではアルトフルートを使い、オール編曲ものだが、奥野の信条とする“愛と癒し”に満ちた一枚となった。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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アルトフルートの独特の奥深くまろやかな音...

投稿日:2024/04/21 (日)

アルトフルートの独特の奥深くまろやかな音色とボリュームのある分厚い響きを隅々まで堪能できる一枚。 通常のフルートとは違い、アルトフルートはソロで演奏される機会は少ないうえ、アンサンブルでも蔭の部分を支える、暗く地味な楽器という印象が強いが、この奥野由紀子の演奏を聴けば、そのような印象は一瞬で吹っ飛んでしまうような、明るく伸びのある美しいクリアなアルトフルートの音色がこのアルバム全体を通じて体験できることだろう。 収録曲もクラシックファン以外でもメジャーで聴きやすい曲がずらり勢ぞろい。ゆったりとしたテンポで朗々と謳われる「G線上のアリア」、高音に分散和音の美しさが際立つブルッフの「ロマンス」、瑞々しさに満ち溢れたパラディスの「シシリエンヌ」、歌さながらに説得力をもって語りかける「アレンスキーのアリア」など、1曲1曲が楽しめる要素「てんこ盛り」である。 しかも奥野の演奏は、どの曲も必ずクライマックスになる部分が設定され、ピアノと相まってナチュラルに進行するクレッシェンドの盛り上がりが、聴き手を飽きさせない。 筆者はなかでもシューマンの「幻想小曲集」の強弱緩急が際立つダイナミックな演奏に心を奪われた。通常のフルートでも困難な起伏に満ちたこの曲の演奏を、奥野はアルトフルート1本で見事に体現させている。 1曲目冒頭のメランコリックなメロディーから、一音一音が丁寧に思いを込めて演奏される。3曲目のリズミックなメロディーの軽快さや切迫感ある表現も見事で脱帽である。 アルバム全体を通じて、奥野の吹くアルトフルートは、人間の肉声音域に近いせいか、まるで人に何かを訴えかけるような語り口で聴き手を虜にしてしまう。さらにアルトフルートにとっては演奏が難しいとされる高音部のロングトーンやトリルでさえ美しくナチュラルに響かせる奥野の演奏技術には驚かされるばかりである。 加えて本CDの録音技術の高さも秀逸であり、奏者の息づかいが間近に聞こえ、それを支えるピアノの伴奏もまるでハープのごとく立体的に響き、あわせてまるで間近で演奏を聴いているような錯覚を覚えるくらい臨場感にあふれている。 管楽器は苦手という人も、このCDを聴けば、構えずともナチュラルな感覚で耳に入ってくるアルトフルートの響きに心を奪われること間違いなしだろう。

今本 秀爾 さん | 大阪府 | 不明

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