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米国科学・工学・医学アカデミーによる量子コンピュータの進歩と展望

Emily Grumbling

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784320124554
ISBN 10 : 4320124553
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

量子コンピュータの現状と将来を理解するために,歴史的な経緯から始まり,各種の技術を用いた量子コンピュータ構築の試みをハードウェア,ソフトウェア,暗号との関連,さらなる発展の条件,世界的な研究動向の分析など,極めて多岐にわたる観点から俯瞰的に記述した重要な文書。本書は,米国科学・工学・医学アカデミーにおいて編成された委員会の出版物であり,量子コンピュータおよび関連分野における超一流の研究者を結集して編纂された文書であり,信頼性は極めて高い。数式はほとんど使わず,技術的な詳細もほぼ言葉だけによって記述されており,量子力学になじみの薄い読者も比較的抵抗なく読み進められるように配慮されている。

量子コンピュータの各種の側面を網羅的に取り上げて正確かつ分かりやすく記述した書籍は他に類がなく,研究者だけでなく,この分野の動向に関心を持つあらゆる人の必読書と言えるだろう。

【著者紹介】
西森秀稔 : 1982年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。1984年東京工業大学理学部助手。1990年東京工業大学理学部助教授。1996年東京工業大学理学部(2016年より理学院)教授。2018年東京工業大学科学技術創成研究院教授。東北大学大学院情報科学研究科教授(クロスアポイントメント)。2019年理化学研究所客員主幹研究員。専門分野:量子力学、統計力学。受賞歴:1990年日本IBM科学賞。2001年英国物理学会フェロー。2006年仁科記念賞。2014年日本イノベーター大賞特別賞。2016年東工大教育賞最優秀賞。2018年C&C賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こたろう

    量子コンピュータの歴史と、仕組みについて説明した本。専門家にしたら簡単に記載されていて(いるであろう)、素人にとっては専門的すぎる。「驚異の量子コンピュータ」の次には、ハードルが高い本。最低限、量子力学については知っていないと、まず読みすすめることは困難な内容。現代のノイマン型コンピュータの性能が飛躍的に上がるというだけではなく、ハードの仕組み自体が変わってしまうので、アルゴリズムもイチから作り直す必要がある。少なくともあと10年は一般家庭には普及しないだろうし、現状、昔のメインフレームみたいにデカイ。

  • みるか

    量子コンピュータの進歩と展望に関して非常によくまとまっている.量子力学に関する知識がなくてもスムーズに読み進めることができる.本書 pp.2-13 にサマリーが載っているが,ここだけでも十分読む価値がある.私自身は量子コンピュータについて何となく見聞きした程度であり,個々の用語(e.g., 量子アニーリング,量子ゲート,量子誤り訂正)が一人歩きしている状態だったが,本書によってかなり整理された.

  • N

    米国科学・工学・医学アカデミーによる近年と将来における量子コンピュータの研究開発の現状と展望について詳細にまとめられた報告書。この状況をなるべく広く正確に把握できる。全文は数式を用いられていないため数学・物理系でない人でも読むことは可能だと思う。ただし専門用語が多く出て来ることもある。この本を読み量子コンピュータの実現には希望もあるが実際に役に立てられるようになるまでに乗り越えるべき課題がとても多いようだと思った。個人的には誤り訂正のオーバーヘッドのないトポロジカル量子コンピュータに長期的には期待したい。

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