CD

連弾レボリューション ジュメル(宮原ちひろ&みちる)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKCC3025
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

連弾レボリューション
ジュメル (宮原ちひろ&みちる)

各楽器をユニークに検証するキングインターナショナルの「レボリューション・シリーズ」第5弾はピアノ連弾。

【連弾に最適な「双子」】
1台のピアノをふたりの奏者が演ずる連弾は、4本の手を持つピアニストが一番ですが、それが無理な以上、双子が最も理想的といえるでしょう。しかし意外にも音楽界を見渡しても双子のデュオはきわめて少ないと申せましょう。

【完全なアンサンブル】
そこに現れた新星ジュメル。宮原ちひろ&みちるの美人姉妹。ともに桐朋音楽大学音楽学部終了。在学時よりピアノデュオ「チルチルミチルDUO」を結成し、その後ユニット名を「Jumelles-ジュメル-」に決定。ピティナデュオピアノコンペティション優秀賞。第8回シムズミュージックエンターテイメントオーディション準優勝。全日本ピアノデュオコンクール審査員賞受賞。大阪国際音楽コンクールピアノ連弾部門ファイナルにて最高位を獲得など輝かしいコンクール歴を誇っています。
 高度な技巧、おしゃれでポップな感性が秀逸ですが、何よりふたりで弾いているとは思えない完全なアンサンブルが驚異的。独奏では不可能な音域の広さと複雑な動き、さらに豊かな音量と効果で連弾のイメージを一新させてくれます。

【斬新なデビュー・アルバム】
デビュー・アルバムはふつう聴くことのできないユニークな16作品を収録。YMOの大ヒット曲「Tong Poo」連弾版や「ねこふんじゃった」パラフレーズ、あの哲学者ニーチェの珍しい作曲、フランスの大作曲家ダンディが90年前に横浜を題材として作った不思議作、来年が記念年のショパン唯一の連弾曲など盛りだくさん。さらに通常オーケストラ曲として知られるメンデルスゾーンの「結婚行進曲」、「禿山の一夜」、「パシフィック231」のピアノ連弾版も注目。かわいらしいもの、カッコいいもの、激しいもの、不気味なものなど、一曲一曲すべての表情が違い、ジュメルの多彩な表現力を楽しむことができます。
 まず「禿山の一夜」と「パシフィック231」を聴いてみて下さい。物凄いスピード感と何かに憑かれたような集中力、過激な音のぶつかりあいに聴きなれたオーケストラ版が色褪せてしまいます。彼女たちがただのビジュアル系でないことが納得できるはずです。
 話題性満点な内容に加え、技術・容姿ともに恵まれたピアノ連弾の新星、ジュメルのデビュー・アルバム、ご期待下さい。

【収録情報】
1.ベッリーニ:連弾のためのソナタ ヘ長調 世界初録音
2.メンデルスゾーン:結婚行進曲(作曲者編)
3.ポルディーニ:人形のワルツ Op.12の3 世界初録音
4.ワーグナー:ポロネーズ
5.ショパン:ムーアの国民歌による変奏曲
6.ブルックナー:3つの小品
7.モシュコフスキ:ポロネーズ Op.55の3
8.ムソルグスキー:禿山の一夜(完全オリジナル版) 世界初録音
9.ニーチェ:二人のためのモノディ 世界初録音
10.セヴラック:ぶどう棚の踊り 世界初録音
11.ダンディ:ヨンキナ(横浜港にて)Op.73の3 世界初録音
12.オネゲル:パシフィック231(作曲者編) 世界初録音
13.幸田延:連弾小品(邦人最初の連弾曲) 世界初録音
14.坂本龍一:Tong Poo(東風)
15.作者不詳(ランゲ編):ねこふんじゃった
 ジュメル (宮原ちひろ&みちる)

【曲目解説】
ベッリーニ:連弾のためのソナタ ヘ長調
「ノルマ」等で知られるイタリア・オペラの大物。器楽曲は僅かしか手がけませんでした。この曲はナポリ音楽院在学中の課題作品で2008年にようやく出版されました。何とベートーヴェンの弦楽三重奏のための〈セレナード Op.8〉中の「アラ・ポラッカ」の自由な編曲ですが、ベッリーニが他人の、それもベートーヴェン作品を編曲していることは非常な驚きです。

メンデルスゾーン:結婚行進曲
結婚式の定番で、おそらく知らない人はない音楽。メンデルスゾーンはこれを含む劇付随音楽〈真夏の夜の夢〉全曲をピアノ連弾用に編曲していました。彼は姉と連弾を好んで行ったとされ、分厚い和音の轟く音響をはじめ、この形態を熟知していた人ならではの充実した世界となっています。

ポルディーニ:人形のワルツ Op.12の3
クライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲した〈踊る人形〉ただ一作で知られるハンガリーの作曲家エデ・ポルディーニ (1869-1957)の珍しいオリジナル連弾作品。〈踊る人形〉の姉妹作と言えるほどよく似た雰囲気で、連弾ながらピアノの高音部を偏用してチェレスタのような澄明で可愛らしい響きに終始します。

ワーグナー:ポロネーズ
一見信じ難いものの、正真正銘リヒャルト・ワーグナーのオリジナル連弾曲。彼がまだ18歳頃の作で、「Op.2」という作品番号が付られています。快速で活気に満ちロマンの薫りにあふれていますが、同時にワーグナーならではの音楽的な癖が明瞭に現れているのが微笑ましくも興味深い限りです。

ショパン:ムーアの国民歌による変奏曲
ピアノ独奏ですべてを表現できると確信したショパンは、連弾曲も16歳の時のこれ1篇しか残していません。トマス・ムーアが採譜した民謡を主題とした変奏曲で、初期の2篇の協奏曲などに共通する華麗なピアニズムに満ちていてさすがショパンと思わせる響きの世界を作り上げています。

ブルックナー:3つの小品
ブルックナーが交響曲を手がける遥か前、1952年頃の作。当時ピアノ教師をしていた彼は、生徒の教材用にこれを作曲したといわれます。どれも短いうえ、音も少なく技術的にも易しいというブルックナーのイメージと遠い作風ですが、やはり彼の交響曲の一節を思い起こさせる所などもあり、ブルックナー・ファン要注意です。

モシュコフスキ:ポロネーズ Op.55の3
近年再評価著しいモシュコフスキはピアノ連弾を熟知した、まさに「連弾の神様」でもあります。この曲は特に表記がないものの、実際はポーランドの「裏の国歌」と称されるオギンスキのポロネーズ「祖国との別れ」の自由な編曲。原曲はアンジェイ・ワイダが映画「灰とダイヤモンド」のエンディングに用いました。ポーランドが地図上から姿を消していた時代、民族意識を煽るゆえ演奏を禁じられた同曲をモシュコフスキが自分の作品として発表、合法的に演奏できるようにしました。非常に真摯な内容です。

ムソルグスキー:禿山の一夜(完全オリジナル版)
ムソルグスキーの〈禿山の一夜〉はいろいろな版が存在しますが、リムスキー=コルサコフが華麗なオーケストレーションを施したものが一般的。しかしムソルグスキーは最初連弾の形態で書いていたというが驚き。未完の歌劇〈ソロチンツィの定期市〉の一部で、その悪魔性、狂気、グロテスクな不協和音の連続等、リムスキー版がかすんでしまうほどの強烈さで、プロコフィエフの初期作品を思わせます。技巧、効果の点で、完全に連弾の概念を超えた恐るべき一篇。ジュメルの取憑かれたような爆演も圧巻です。

ニーチェ:二人のためのモノディ
いうまでもなく哲学者ニーチェ。彼は作曲を志し、かなりの作品を手がけましたが完成されたものはそれほど多くありません。〈二人のためのモノディ〉は1873年の作。本業では激しい皮肉と毒に満ちた熱烈な文体の「悲劇の誕生」を書いた頃ながら、友人の結婚式のに捧げたこの音楽は瞑想的で、甘く美しいメロディにあふれているのが対照的です。

セヴラック:ぶどう棚の踊り
独特な南仏的陽光にあふれ、良い香りのする音楽として根強い人気を誇る作曲家セヴラック。彼の作品中でも録音のなかった〈ぶどう棚の踊り〉。彼のオペラ〈粉屋の心〉中の舞曲を作曲者自身が連弾用に直したものですが、セヴラックならではの活気と香りに満ちたオシャレな世界が広がり、ファンを増やしそうな隠れた逸品。

ダンディ:ヨンキナ(横浜港にて)Op.73の3
〈フランスの山人の歌による交響曲〉で知られるダンディが日本を題材にした驚くべき珍品。1919年作の連弾組曲「7つの地方の歌」の一曲ですが、日本と題されながらもプッチーニのオペラ〈トゥーランドット〉にも用いられている中国民謡「モーリファ」を素材としています。中華街のイメージゆえか、少しも違和感なく受け入れられます。

オネゲル:パシフィック231(作曲者編)
原曲はオーケストラの機能を駆使して蒸気機関車が走るさまを描いた作品。作曲者自身による連弾版は異常に複雑なリズムに加え、両者の手が錯綜し、ぶつかり合う技巧的にもアンサンブル的にも最難曲のひとつ。いわば単色のピアノだけなのに、しっかり疾走する機関車の姿が目に浮びます。

幸田延:連弾小品
幸田露伴の妹にして、日本の洋楽黎明期に演奏、教育両面で多大な貢献をした幸田延。彼女の〈連弾小品〉はおそらく日本人による最初の連弾曲。ごく短く単純ながら連弾の定石をしっかり踏まえています。日本人最初の連弾曲が女性の手により生み出されたことも興味津々です。

坂本龍一:Tong Poo(東風)
YMO時代の大ヒット曲。原曲はシンセサイザーを駆使したテクノポップですが、1999年発表のアルバムBTTBのために作曲者自身が連弾用に編曲した、まさに最新日本連弾作品中もっともポピュラーなものと言えます。流麗かつオシャレで、さらに連弾ならではの効果にも満ちています。

作者不詳(ランゲ編):ねこふんじゃった
言わずと知れた「ねこふんじゃった」をドイツの作曲家ヘルムート・ランゲが連弾用の変奏曲にした珍品。元タイトルは「蚤のワルツ」で、3拍子を中心に、ジュメルが抱腹絶倒な演奏を繰り広げます。

内容詳細

フランス語で双子の意味を持つジュメル(Jumelles)のデビュー・アルバム。宮原ちひろとみちるの双子によるピアノ連弾デュオで、迫力満点のムソルグスキー「禿山の一夜」から「ねこふんじゃった」まで、驚きの選曲で楽しませてくれる。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. 連弾のためのソナタ ヘ長調
  • 02. 結婚行進曲~付随音楽「真夏の夜の夢」作品61より
  • 03. 人形のワルツ 作品12の3~「5つの風俗的小品」より
  • 04. ポロネーズ ニ長調 作品2
  • 05. ムーアの国民歌による変奏曲
  • 06. 3つの小品 第1曲 ゆっくりと
  • 07. 3つの小品 第2曲 アレグロ・モデラート
  • 08. 3つの小品 第3曲 ゆっくりと荘重に
  • 09. ポロネーズ 作品55の3(オギンスキのポロネーズ「祖国との別れ」に基づく)
  • 10. 若人の夢(「禿山の一夜」のオリジナル稿) ~歌劇「ソロチンツィの定期市」より
  • 11. 二人のためのモノディ
  • 12. ぶどう棚の踊り~歌劇「粉屋の心」より
  • 13. ヨンキナ(横浜港にて)Op.73の3
  • 14. パシフィック231
  • 15. 連弾小品
  • 16. Tong Poo(東風)
  • 17. ねこふんじゃった

ユーザーレビュー

総合評価

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選曲がユニーク。全曲とはいえませんが、半...

投稿日:2010/12/12 (日)

選曲がユニーク。全曲とはいえませんが、半分以上は魅力的な演奏と思いました。特に坂本「東風」が惹かれる演奏。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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最近、いや昔から有ったが、いかにも音楽以...

投稿日:2009/12/29 (火)

最近、いや昔から有ったが、いかにも音楽以外で購買欲をそそるCDがある。 そう、奏者の美貌を売りにしてCDの表紙を飾るやつ。 5年前なら「ふーん」で手元に取ってCD店の棚に戻すのだが、最近は手元に取らしておいて眺めさせて購買欲をそそるCDが出たりしている。 というわけで、『連弾レボーリューション』なるCDを購入した。 購入するつもりはなかったが、一卵性の美人姉妹が表紙で、いかにもキワモノっぽい雰囲気がしたのでCD店で何気なく手にして棚に戻そうとしたが、裏の曲目をみて買ってしまった。 メンデルスゾーンの「結婚行進曲」などはキワモノっぽいが、その他の渋すぎる選曲ときたら買うっきゃないでしょ。 で、演奏は、これが予想に反して(失礼)技巧は確かで爽やかでとても良い。 曲も面白い。 隣に置いてあった川田知子さんのCDのポートレイトもとても素敵だったなぁ。 なんか美人表紙のCDにはまりそう。

mravin さん | 埼玉県 | 不明

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