ヨアヒム・ラフとパウル・ユオンのアニヴァーサリー・アルバム!
2022年に生誕200年を迎えたヨアヒム・ラフ[1822-1882]と、生誕150年を迎えたパウル・ユオン[1872-1940]、2人のスイスの作曲家のアニヴァーサリーを、それぞれの世界初録音作品で祝う1枚。
ラフは19世紀後半の音楽界に大きな影響力を持ち、ドイツ語圏で最も頻繁に演奏されていた作曲家のひとり(例えば交響曲第3番『森にて』は当時の音楽雑誌2誌に掲載されている分だけでも演奏回数100回以上とのこと)。彼の創作活動の終わりのほうに位置する『2台のピアノのための幻想曲』(1877)は、シンフォニックな構造を持つ20分程度の作品です。
ラフ同様、様々なジャンルに数多くの作品を残したパウル・ユオンは、ロシア音楽、印象派、近代主義のイディオムの間で独自の音楽言語を生み出しました。北欧神話由来の「ヨートゥンハイメン(Jotunheimen)」という副題がついた『2台ピアノのための音詩』(1924)は、北欧の神秘的な山岳地帯を思い起こさせる作品です。
アルバムはユオンの師であったアントン・アレンスキー[1861-1906]による2台ピアノのための名作『組曲第1番』(1888)で締めくくられます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ラフ:2台のピアノのための幻想曲 Op.207a
2. ユオン:2台のピアノのための音詩『ヨートゥンハイメン』 Op.71
3. アレンスキー:2台のピアノのための組曲第1番 Op.15
イーゴリ・アンドレエフ&トーマス・ゲルバー(ピアノ)
録音時期:2022年7月
録音場所:スイス、ベルン、コンセルヴァトワール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(1,2)