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Great Fugue -Beethoven, Schubert, Richard Dunser : Silver Garburg Piano Duo, Artis Quartett

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
0304068BC
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
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Product Description


大フーガを2ヴァージョンとシューベルトの大ソナタ4手ピアノ&弦楽四重奏版など収録

ベートーヴェン:大フーガ、シューベルト:大ソナタ、デュンザー:シノプシスT
シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ、アルティス四重奏団


初演の不評により単独作品としてかえって人気を博すようになった「大フーガ」。このアルバムでは最初にベートーヴェン自身による4手ピアノ編曲版、最後に弦楽四重奏版を配置し、間に挟むように4手ピアノ&弦楽四重奏の室内楽作品を2曲収録。
  演奏は4手ピアノのヴィルトゥオーゾとして知られるシルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオと、創設40年超えのベテラン、アルティス四重奏団の共演によるものです。
  ブックレット(ドイツ語&英語・20ページ)には、ザルツブルク生まれでモーツァルテウム大学に学んだウィーン在住の音楽ジャーナリスト、ライナー・レプシッツによる解説などが掲載。

Berlin ClassicsBrilliant ClassicsPiano ClassicsNeue Meister

シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオアルティス四重奏団
 作品情報

ベートーヴェン:大フーガ(4手ピアノ版)
作曲 1825年。
編成 4手ピアノ(連弾)。
出版 初版:1827年(アルタリア)。
楽曲構成
序曲 – アレグロ – メノ・モッソ・エ・モデラート – アレグレット – フーガ [アレグロ] – メノ・モッソ・エ・モデラート – アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ – アレグロ

当時の出版社はサロン需要などもあったことから4手ピアノ版の編曲をよくおこなっており、大フーガについてもアルタリア社はアントン・ハルム(1789-1872)に編曲を依頼していましたが、完成稿を見たベートーヴェンは出来栄えに不満で、結局すべて自分でやり直し、作品番号もOp.134と別にして1827年にアルタリア社から出版しています。なお、このときの縁かどうかは不明ですが、ハルムは妻の要望でベートーヴェンに髪束をくれるよう依頼して受け取っており、現在ではその髪束によってベートーヴェンのDNA解析がおこなわれてもいます。


シューベルト:大ソナタ D617
作曲 1818年(4手ピアノのために)
出版 初版:1823年(ザウアー&ライデスドルフ)、全集版:1888年(ブライトコップ&ヘルテル)。
献呈 フェルディナント・パルフィ・フォン・エルデード伯爵。
編曲 4手ピアノ+弦楽四重奏(リヒャルト・デュンザー)
楽曲構成
第1楽章 アレグロ・モデラート(ソナタ形式)
第2楽章 アンダンテ・コン・モート(三部形式)
第3楽章 アレグレット(ソナタ形式)

1818年の夏、21歳のシューベルトは、エステルハージ家で家庭教師としてチェリス働いていた際に2人の伯爵夫人のために数多くのピアノ連弾曲を作曲しており、その中で最も規模が大きかったのがこの作品。出版の際にはアン・デア・ウィーン劇場の監督であるフェルディナント・パルフィ・フォン・エルデード伯爵に献呈しており、それがのちのオペラ上演に繋がった可能性があるとも推測されています。
  ピアノ4手なのでもともと声部情報が多いのですが、ここでは部分的に弦楽四重奏に置き換えることで、良質な室内楽作品に姿を変えており、特に第2楽章アンダンテは印象的な仕上がりとなっています。
  編曲者のデュンザーはこれまでにシューベルトの未完のオペラ「グライヒェン伯爵」の補作や、シューベルトの未完の交響曲ホ長調の補筆完成版を発表していた実績があり、シューベルトの語法に精通しています。


デュンザー:シノプシスT
作曲 2009年。
編成 4手ピアノ+弦楽四重奏。
初演 2009年9月16日。シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ、アルティス四重奏団。ウィーン、ムジークフェライン。
出版 2009年(ペータース)。

2008年にウィーン楽友協会から委嘱され翌年に完成。4手ピアノと弦楽四重奏が交錯する多彩な語法が聴きごたえのある室内楽。曲名の「シノプシス」はギリシャ語で概観の意。第1楽章では敬愛するアルフレート・シュニトケ(1934-1998)の名「Alfred Schnittke」から主題を生成(a–f–d–d es-c-h)するなど、デュンザーの作曲生活30年をふりかえる意味合いも含みます。なお、「シノプシスU」はピアノ4手と15人編成の弦楽にアレンジされたもので、2016年にシルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオとエルンスト・ヘッツル指揮バイエルン室内フィルにより初演されています。


ベートーヴェン:大フーガ(弦楽四重奏版)
作曲 1825年。
編成 弦楽四重奏。
初演 1826年。
出版 初版:1827年(アルタリア)、全集版:1863年(ブライトコップ&ヘルテル)。
献呈 ルドルフ大公(1788–1831)
楽曲構成
序曲 – アレグロ – メノ・モッソ・エ・モデラート – アレグレット – フーガ [アレグロ] – メノ・モッソ・エ・モデラート – アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ – アレグロ

元々は弦楽四重奏曲第13番の最後の楽章として作曲。しかし初演時に他の楽章が好評だったにも関わらず第6楽章だけが酷評されたため、出版社のアルタリアの要請もあってベートーヴェンはシンプルで短い曲を新しい終楽章(第6楽章)として作曲。旧第6楽章は半年後に「大フーガ」として出版。初演で受け入れられなかったのは、曲が長すぎたことのほかに、シュパンツィク(シュパンツィヒとも。歌唱など標準ドイツ語発音ではシュパンツィク。Schuppanzigh)の演奏に問題があった可能性もあります。


 演奏者情報

シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ
シヴァン・シルヴァー (ピアノ)
1976年生まれ。彼女はテル・アヴィヴ大学ルービン・アカデミーおよびドイツのハノーファー音楽大学で、ピアノ、音楽理論と作曲を学んだほか、テルマ・イェリン芸術学校も卒業。
  ジェラール・バッハー・コンクール(1993)、ベン・ハイム・コンクール(1993)、テル・アヴィヴ音楽アカデミーのアドリアナ・カッツ・コンクール(1994)、クレアモント・コンクール(1996)、イタリアのヴィオッティ・ヴァルセージア国際ピアノ・コンクール(1997)、ドイツのYMFEコンクール(1999)、イタリアのファビア国際ピアノ・コンクール(1999)で入賞。
  1997年、ドイツのハノーファー音楽大学で勉強中にギル・ガーブルクと「シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ」を結成。翌1998年、イタリアのイブラ国際ピアノ・コンクールにデュオとして出場し優勝しています。
ギル・ガーブルク (ピアノ)
1975年生まれ。彼は10歳でピアノを習い始め、テル・アヴィヴのイスラエル音楽院、テルマ・イェリン芸術高校、テル・アヴィヴ大学ルービン・アカデミー、ドイツのハノーファー音楽大学を卒業。
  イタリアのポリーノ国際コンクールで第2位(1997)、ドイツのショスタコーヴィチ記念国際コンクールで第3位(1997)、ハンブルクのブラームス国際コンクールで第1位(1999)を獲得。


アルティス四重奏団
1980年にウィーン国立音楽大学で結成し、ラサール四重奏団に師事。1982年に第2ヴァイオリンがヨハネス・マイスルに交代した以外は創設時のままで、同一メンバーでの活動が40年を超え、しかもチェロ以外の3人は立って演奏する稀有な団体(2003年5月以降)。
  1983年からイギリス、フランス、アメリカのコンクールで入賞し、以後は国際的に活動。ヨーロッパ各地や北米のほか、東京、ハワイ、ムンバイ、バンコクなどでも演奏。
  レコーディングは40を超え、これまでに独エコー・クラシック2000、仏ディアパゾン・ドール1989&2008など数々の栄誉にも輝いています。
  2025年末、アルティス四重奏団は長く輝かしいキャリアに終止符を打つ予定です。


 トラックリスト (収録作品と演奏者)

CD 68'14
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
大フーガ 変ロ長調 Op.134(4手ピアノのための)
1. アレグロ  16'18

フランツ・シューベルト (1797-1828)
大ソナタ 変ロ長調 D 617 Op.30(4手ピアノと弦楽四重奏曲のためにリヒャルト・デュンザーが編曲)  18'56
2. 第1楽章 アレグロ・モデラート  8'20
3. 第2楽章 アンダンテ・コン・モート  5'23
4. 第3楽章 アレグレット  5'13

リヒャルト・デュンザー (1959- )
「シノプシスT」(4手ピアノと弦楽四重奏曲のための)  19'10
5. 第1楽章  8'25
6. 第2楽章  10'45

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
大フーガ 変ロ長調 Op.133(弦楽四重奏曲のための)
7. アレグロ 13'45
シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ
└ シヴァン・シルヴァー(ピアノ)
└ ギル・ガーブルク(ピアノ)

アルティス四重奏団
└ ペーター・シューマイヤー(第1ヴァイオリン)
└ ヨハネス・マイスル(第2ヴァイオリン)
└ ヘルベルト・ケファー(ヴィオラ)
└ オトマール・ミュラー(チェロ)

録音:2024年6月。ドイツ、ブレーメン、ゼンデザール
 Track list

1. Große Fuge für Klavier zu vier Händen in B-Dur, Op. 134  16'18

Sonate in B-Dur, D 617 (Arr. Für Klavierduett und Streichquartett von Richard Dünser)
2. I. Allegro moderato  08'20
3. II. Andante con moto  05'23
4. III. Allegretto  05'13

Synopsis I für Klavier zu vier Händen und Streichquartett
5. I.  08'25
6. II.  10'45

7. Große Fuge für Streichquartett in B-Dur, Op. 133  13'45

SILVER-GARBURG PIANO DUO
Sivan Silver · Gil Garburg Track 1–6
ARTIS QUARTETT
Peter Schuhmayer (1. Violine) · Johannes Meissl (2. Violine)
Herbert Kefer (Viola) · Othmar Müller (Violoncello) Track 2–7

Recorded at: Sendesaal Bremen, June 2024

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