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Bbc世界に衝撃を与えた日: シリーズ 22 U-2偵察機撃墜事件と米ソ冷戦下スパイ交換

基本情報

カタログNo
:
GNBW7362
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
DVD
その他
:
ビスタサイズ/スクイーズ, 2003

内容詳細

【スパイ偵察機U-2とゲーリー・パワーズ】
1960年5月1日、ロシア。冷戦は、「疑いの時代」になっていた。スパイ行為が、敵国の一歩先をゆくための有利な戦術となっていた。しかしこの日、冷戦の関係図はこれまでになく良い状態であるかのように見えていた。ちょうど半年前に、ニキータ・フルシチョフ最高指導者はアメリカを訪れた最初の最高指導者となり、2週間後には、パリにて西欧諸国とソ連の指導者との間の軍備縮小サミットが開催される予定であった。 しかし水面下では、アメリカが“追いつ追われつ”のゲームに興じていた。ソ連がミサイル兵器を備蓄していると錯覚したアメリカは、ソ連の軍事能力がどのくらいあるのかを探るのに死にもの狂いになっていた。U-2スパイ機は有効な武器であり、ほかのどの軍機よりも高く飛び、上空約20キロからも写真撮影ができるのだ。 悪天候のため、この日までミッションは延期されていた。CIAでは多くの人々が、ソ連防空軍がロシア暦で2番目に重要な祝日とされるメーデーを祝うのに忙しく、ゲーリー・パワーズの飛行と盗撮に気がつかないことを願っていた。しかしソ連の領域に侵入して10分で、パワーズは見つかってしまう。いきり立ったフルシチョフは、そのコストにかかわらずU-2を撃ち落とすよう命令する。 ソ連の領土を飛行した最後のU-2をとりあげたこの内容には、ちょうどメーデーの休暇に入ろうとしていた。緊急対応には不慣れなロシア軍少佐。彼の日記と回想によれば、U-2を撃ち落とし、200個もの爆弾と自殺用の注射針を積んだパワーズを見つけたのが彼である。番組構成は、運命のあの日にパワーズを最初にとらえたレーダー操作員の孫息子(実際に、レーダー操作員を演じている)によって、より正確に組み立てられている。 この事件が、冷戦の大きな国際危機をあおることとなる。アメリカは、パワーズの身の安全と引渡しを要求し、一方ソ連はパワーズが何をしていたのかを知りたがっており、この事件は大きな意味合いを含んでいる。すぐに核軍縮会議は中止され、緊張緩和に反対する動きが出ると同時に、冷戦はその後29年間続くことになる。 パワーズは2年間ソ連の刑務所に入れられたが、 “世界に衝撃を与えた、もう1日”に、ソ連のスパイの司令官であるルドルフ・アベル大佐と交換された。非常に衝撃的な東西スパイの交換はベルリンで行なわれたが、はったり、嘘、偽装と和解が入り混じった、いちかばちかの政治ゲームとなった。

【ルドルフ・アベル大佐】
1962年2月10日、西ドイツと東ドイツの国境、ベルリン。後に“スパイ”という単語は“冷戦”と同義語になり、将来つくられる冷戦時のスパイドラマのワンシーンのように、今まさに衝撃的なスパイ交換がベルリンの橋の上で行なわれようとしている。ここに来るまでには、一人のアメリカ人弁護士と西ヨーロッパにいるKGB長官との激しい交渉があり、9日間を要していた。両陣営とも罠がないか探りながら、じわじわと歩み寄っていったのである。“賭け金”が高いため、絶対に失敗できないからである。 2年前、アメリカ人のU-2パイロット、ゲーリー・パワーズはモスクワの南約1,000キロのスベルドロフスク上空で撃ち落された。モスクワでの見せしめ裁判の後、彼はシベリアで最もひどい刑務所のひとつ、ウラジミール刑務所での10年の禁固刑を言いわたされる。アメリカ政府は彼を返すよう求めたが、今となっては、彼はソ連にとって大切な取引き材料である。 同様に2年前、ブルックリンの配達少年が、暗号メッセージが中に入った、くりぬかれた5セントを発見する。しかしこれがルドルフ・アベル大佐の正体を明かすことになり、アメリカ政府の対スパイ活動につながった。アベル大佐は、アメリカの核計画の調査と冷戦でのソ連の勢力保持を目的に1950年代の後半にニューヨークにいた、ソ連のスパイ組織の黒幕であった。彼は、共謀者の一人が亡命した後にブルックリンで捕まったのである。 アメリカ政府は、45歳のニューヨーク州の弁護士ジェイムス・ブリット・ドノバンに近づき、パワーズとのアベルの交換が可能かどうかを聞いた。ドノバンは、アベルに説明する。ドノバンの敵対する相手、西ヨーロッパにいるKGB長官シーシキンが、今後もずっとパワーズを手元に置いておくと脅してきた場合は、それこそ手に負えない事態になると。 この番組では、交換のときの内部計略を紹介する:ドノバンとシーシキン長官の間の緊迫した交渉、ドノバンが立腹して退席しようとした瞬間、ゲーリー・パワーズの父親が初めて交換を要請したときの手紙、パワーズとアベルが監禁された夜に受けた扱いの大きな差、そして、冷え込む2月の朝にベルリンのグリーニッケ橋の真ん中で行なわれた交換について紹介する。 パワーズがハーフェル川にかかる橋の東側に立ったとき、反対側には縛られたアベルが立っていた。あらかじめ打合せされた合図があり、橋の両端に立った2人はお互いに固い決意を持って歩き出す。パワーズは西に、アベルは東に向かう。お互いが橋の真ん中ですれ違うとき、2人は静かに軽く頭を下げる。

世界を震撼させた歴史的事件を扱うBBCのドキュメンタリー番組。ソ連領空内で米偵察機U-2が撃墜された事件と、ロシアとアメリカがそれぞれ捕らえたスパイを交換した事件……。マスコミを騒がせた2大国際事件を特集する。(CDジャーナル データベースより)

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  • 作成者:望月ハルヒさん