Guitar

1973年の白昼夢フォーク作がアナログ・リイシュー!!

アメリカ中西部の田舎の美しさと倦怠感を表現するのに、アコースティック・スティール・ギターほど適した楽器はありません・・・特に名手の手にかかれば、映像を喚起するようなサウンドもお手の物。

ダニエル・ヘクトもその一人で、1973年に発表されたデビュー・アルバム『GUITAR』は、インストゥルメンタル・ギター・ソリ・ミュージックという無限のパズルの中で、欠かすことのできない作品です。

本作はヘクトがウィスコンシン州マディソンのコミューンで生活していた時に書かれ、録音されたもので、ムーンドッグの強い要望で、ダニエルはギター曲を録音することにしたそう。

自身のDRAGON'S EGGからリリースされたこのアルバムは、ヘクトの複雑なクラシックへのこだわりとカントリーフォークの影響を融合させたものとなっていて、最終的にはジョン・フェイヒー・ファンらに発見され、ニューエイジ/インストゥルメンタルレーベル、ウィンダム・ヒルに移籍する契機ともなっています。

ヘクトの演奏と作曲が複雑になるにつれ、マイケル・ヘッジス、ウィリアム・アッカーマン、アレックス・デグラッシといったレーベルの仲間たちとの関係が深まっていったのも確かなのですが、ヘクトの才能と野心が初めて開花した最大の記録となったのは、まさに本デビューアルバム。

最初に記した通り、アメリカの田舎の原風景へ紛れ込んだようなトリップ体験を与えてくれる素晴らしい一枚!!
(メーカー・インフォメーションより)