高校1年のとき初めて買ったジャズのレコード。私のジャズの原点、規範、聖典です。ここには「モダンジャズ」のすべてが詰まってます。ニューヨークの街並みを闊歩するような、粋でしゃれてて、明るく健康的な、良質なアメリカ文化の結晶です。一家に一枚の万人向け典型的モダンジャズ。これのよさがわからない人は「音楽」に縁のない人！ああ、５０年代って、本当にいい時代だったんだなあ・・・

一番始めに聴いたのはオリジナルLPだったが、ノイズと音が同じ音量で酷かった。次にLPで聴いた頃はデジタルマスタリングが始まったばかりでデジタル技術も未だ未成熟だったので音がザラザラしていた。だけど最近は技術も向上して滑らかな音質で聴ける様になったんじゃないかな。この作品はブラウン＆ローチの最高傑作として位置付けられていて絶頂期の演奏が聴ける。

古い話になりますが､�@のｵﾘｼﾞﾅﾙが､誰の､どのﾊﾞｰｼﾞｮﾝか知らないのですが､本盤の最初のｲﾝﾄﾛを聴いた瞬間､「これ違うCDじゃね〜. . ｡ 」と､とっさのﾘｱｸｼｮﾝだったのが､ｱﾉ･ﾌﾚｰｽﾞが響き渡り､更に､大ﾄﾞﾝﾃﾞﾝ返ｼに､恥かしく､つい苦笑し､額の横をﾎﾟﾘﾎﾟﾘ掻いてしまいました｡ 個人的にｱｺ･Jazzは､58年以降の作品を好んで聴いていますが､ﾛｰﾁ＆ｸﾘちゃん(ﾌﾞﾗｳﾆｰより馴れ馴れしい呼び方で失礼 ! ｡)､ﾓﾝｸ､ﾛﾘﾝｽﾞ､ﾒｯｾﾝｼﾞｬｰｽﾞは別格扱いしています｡PS： L･ﾓｰｶﾞﾝや､B･ﾘﾄﾙ､当然ｸﾘちゃんにも､ﾏｲﾙｽと同じ位長生きして､ﾗｯﾊﾟを吹き続けて欲しいと思ったのは､俺だけでは在るまい..