アンドレアス・オッテンザマー/ポートレイツ
2013年3月、ソロ・クラリネット奏者としては史上初のDGレーベルとの専属契約を結んだ若きカリスマ、アンドレアス・オッテンザマー、CDデビュー!
華麗なるクラリネット界のサラブレット、堂々のデビュー!
1989年生まれのアンドレアスは、2011年3月、22歳の若さでベルリン・フィルの首席奏者に就任。その父親は日本でも大人気の巨匠、ウィーン・フィルの首席クラリネット奏者のエルンスト・オッテンザマー。そして、兄のダニエルも父と同じくウィーン・フィルの首席を務める超エリート・クラリネット一族、「オッテンザマー家」の二男という折り紙つき。同時代に親子でウィーン・フィルとベルリン・フィルを制覇している信じられない一家の出。4歳でピアノを、その後チェロをウィーン国立音楽大学で学び、11歳でクラリネットに転向、オーストリア青少年コンクールでは12度の優勝を誇ります。
日本人が大好きな、父親譲りのウィーンの伝統であるやわらかく肉厚な音作りをしっかりと受け継ぎながらも、21世紀に呼応する機能的かつシャープなフレキシビリティを合わせもち、ベルリン・フィルの首席におさまり、若くしてベルリン・フィルのメンバー達と堂々とわたりあっています。
今回のデビュー・アルバムでは、18世紀、19世紀、20世紀からそれぞれ難曲としても知られるコープランド、チマローザとシュポアの協奏曲を取り上げ、間にガーシュウィンの『プレリュード第1番』やドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』などを散りばめた、新人らしからぬ才気を感じさせる見事なラインナップで、クラリネットの魅力を最大限に引き出す奏者としての意欲と、限りない可能性が感じられます。
指揮は、これまたDG一押しの若手、ヤニック・ネゼ=セガン率いるロッテルダム・フィル。
その実力もさることながら、スマートで、ノーブルなルックスでも世界で旋風をまきおこしているカリスマぶりは、フルートのパユのデビュー当時を思わせます。
国内盤のボーナス・トラックとして、ヘンデル:ラルゴ『オンブラ・マイ・フ』を特別収録!(ユニバーサルミュージック)
【収録情報】
・ガーシュウィン:プレリュード第1番
・コープランド:クラリネット協奏曲
・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女〜前奏曲集第1巻より
・チマローザ:オーボエ協奏曲ハ長調(A.ベンジャミン編)
・ビーチ:子守歌〜ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 op.40より
・シュポア:クラリネット協奏曲第1番ハ短調 op.26
・ヘンデル:ラルゴ『オン・ブラ・マイ・フ』(ボーナス・トラック)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
録音時期:2012年6月
録音場所:ロッテルダム、デ・ドーレン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
父も兄もウィーン・フィルの首席、彼自身は21歳でベルリン・フィル首席に就任。しかもスポーツマンでモデルも務めるイケメン。恵まれ過ぎの彼には嫉妬心も起こらない。むしろ、このしなやかに表情を変化させる演奏を聴くと癒されてしまう。継続的にアルバム作りをしてほしい人だ。(堀)(CDジャーナル データベースより)