遅い！暗い！ヘタウマ？過去の作品のアクを取りながらも『らしさ』は研ぎ澄まされてます！これを聴いて喜ぶ俺は…笑

遅い！！最高に遅いッス。Cathedralは遅いに限る。遅くないCathedralなんてダメだ。っつうことでコレ素敵です。

荒削りだった2ndより完成度が高いと思います。破天荒さ奇妙さは前作に譲りますがまとまった印象を与えてくれるアルバム。何でかこのバンドって癖になりますよね。受け付けない人は徹底的に嫌いそうだけど....。

私が持っているのは９４年発売の国内盤。「Soul Sacrifice（シングル・バージョン）」のかわりに「Midnight Mountain」他、初来日のライブ２曲が収録されてました。「宇宙葬」のプロモは必見。「The Voyage Of 〜」はCathedral的プログレ風ミュージカル（？）ともいえる超大作。

確かに前作に似ている印象が強く、製作時間が短かったせいで荒削りな印象が強く、評価は高くないのかもしれない。ところがドッコイ！各曲の個性（アク）は強く、やはり彼等ならではと思わせるカルト性を強く感じさせます。さすが！

「In Memori(u)m」を持っていたがライブ音源の為に再購入してしまった。しかし、ライブの方がオリジナルより「遅い」のは彼等らしい。1st収録の「Ebony Tears」の初期バージョンも聴けますよ。マニア向けですかね。

フルートがいいね！繰り返して聴くと味が出るアルバムだと思います。ジャケットの雰囲気はこのアルバムにドンピシャだね！

メジャー志向（？）な作りな故、極初期のファンにとっては「踏み絵」的なアルバムになってしまいました（笑）。しかし、彼等の音楽的バックボーンとリーのキャラクターが普通である訳がない！見事にカルトな世界を作り上げてしまいましたとさ。「Midnight〜」のプロモは最高に笑えます！！踊れ！！

バラエティ路線（？）に戻った７作目。個人的には前作程のテンションは感じられないが、「Phoenix Rising」「The Empty Mirror」等、メロディが印象的な佳曲多し。彼等にしてはあっさりした作りのアルバムかも。しかし相変わらずカルトですね。

コアなファン向けではなく、トータルでよく出来たアルバムだと思います。2ndからのヴァラエティ豊富な楽曲・・という流れの総決算的な感じもします。一番聴いたアルバムかも。そして次作「Endtyme」で、彼等は初期Doomに回帰してみせるのです・・