"Kurt Sanderling Edition -Bruckner, Beethoven, Brahms, Rachmaninov (11CD)"

クルト・ザンデルリング・ボックス
目玉は初出＆初レパートリー
１９９４年ライヴ、ＮＤＲ響とのラフマニノフ：交響曲第３番

巨匠ザンデルリングが指揮した名演奏の数々を収めた注目のセットが「Profil」より登場します。CD11枚組のセットには、晩年の代表的名盤で、ベルリン響を指揮してセッション録音したブラームスの交響曲全集のほかに、バイエルン放送響とのブルックナーの『ロマンティック』、ケルン放送響を指揮したベートーヴェンの『田園』のライヴ演奏といったベストセラー・アイテムが含まれますが、なかでもラフマニノフを指揮したディスク４枚分が見逃せない内容。
　メロディア音源からのリヒテルとの協奏曲や、グラモフォン音源の第２交響曲といった、すでに名盤として知られる1950年代の演奏の数々（ディスク８〜10）は、マスター・テープからのコピーとおもわれる音源を使用しており、モノラルながら復刻状態はきわめて良好。この作曲家をおおいに得意としたザンデルリングの至芸を、聴きやすい音で楽しむことが可能です。
　さらに、当セット１番の目玉といえるのが、1994年にザンデルリングが北ドイツ放送響を指揮した交響曲第３番のライヴ。この作品はザンデルリングのディスコグラフィにこれまでなかったもので、ＮＤＲアーカイヴのライヴ音源からの正規初CD化となります。やはりザンデルリングがフィルハーモニア管を指揮した第２番のセッション録音に通じる、巨匠晩年の様式がここでも特徴的で、演奏・録音いずれにおいても破格の内容。超弩級のスケールで展開される音楽は、一気にこの曲の演奏史を塗り替えるといっても言い過ぎには当たらないほどで、この１曲のためだけにでも当セットを入手する価値があると断言できます。

　BOX仕様：紙製クラムシェル・タイプ。W129×H132×D30（ミリ）、重量250g。
　ブックレットはトラック・リスト、録音データのみの記載となります。（キングインターナショナル）

【収録情報】
Disc1
● ブルックナー：交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』（1878-80年版）

　バイエルン放送交響楽団
　録音時期：1994年11月4,5日
　録音場所：ミュンヘン、ヘルクレスザール
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）

Disc2
● ベートーヴェン：交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』

　ケルン放送交響楽団
　録音時期：1985年10月
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）

Disc3
● ブラームス：ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調 op.102

　トーマス・ツェートマイアー（ヴァイオリン）
　アントニオ・メネセス（チェロ）
　ケルン放送交響楽団
　録音時期：1985年10月
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）

＝ボーナストラック＝
● ベートーヴェン：合唱幻想曲 op.80

　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　ソ連国立アカデミー合唱団
　モスクワ放送交響楽団
　録音時期：1952年
　録音場所：モスクワ
　録音方式：モノラル
　メロディア盤（LP）からのトランスファー

Disc4
● ブラームス：交響曲第1番ハ短調 op.68

　ベルリン交響楽団
　録音時期：1990年
　録音場所：ベルリン、イエス・キリスト教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　カプリッチョ原盤
　プロデューサー：ハインツ・ヴェークナー
　エンジニア：エーベルハルト・リヒター

Disc5
● ブラームス：交響曲第2番ニ長調 op.73
● ブラームス：アルト・ラプソディ op.53

　アンネッテ・マルケルト（アルト：op.53）
　ベルリン放送合唱団（op.53）
　ベルリン交響楽団
　録音時期：1990年
　録音場所：ベルリン、イエス・キリスト教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　カプリッチョ原盤
　プロデューサー：ハインツ・ヴェークナー
　エンジニア：エーベルハルト・リヒター

Disc6
● ブラームス：交響曲第3番ヘ長調 op.90
● ブラームス：ハイドンの主題による変奏曲 op.56a

　ベルリン交響楽団
　録音時期：1990年
　録音場所：ベルリン、イエス・キリスト教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　カプリッチョ原盤
　プロデューサー：ハインツ・ヴェークナー
　エンジニア：エーベルハルト・リヒター

Disc7
● ブラームス：交響曲第4番ホ短調 op.98

　ベルリン交響楽団
　録音時期：1990年
　録音場所：ベルリン、イエス・キリスト教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　カプリッチョ原盤
　プロデューサー：ハインツ・ヴェークナー
　エンジニア：エーベルハルト・リヒター

Disc8
● ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 op.1

　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　モスクワ放送交響楽団
　録音時期：1955年
　録音場所：モスクワ
　録音方式：モノラル
　メロディア音源

● ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第2番ハ短調 op.18

　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
　録音時期：1959年
　録音場所：モスクワ
　録音方式：モノラル
　メロディア音源

Disc9
● ラフマニノフ：交響曲第1番ニ短調 op.13

　レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
　録音時期：1950、51年
　録音方式：モノラル
　メロディア音源

Disc10
● ラフマニノフ：交響曲第2番ホ短調 op.27

　レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
　録音時期：1956年5月
　録音場所：ベルリン
　録音方式：モノラル
　DG音源

Disc11
● ラフマニノフ：交響曲第3番イ短調 op.44

　北ドイツ放送交響楽団
　録音時期：1994年5月8-10日
　録音場所：ハンブルク、ムジークハレ
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）
　レコーディング・ディレクター：ゲラルト・ゲッツェ

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　クルト・ザンデルリング（指揮）