ある一族の物語の終わり 東欧の想像力

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784879843425
ISBN 10 : 4879843423
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
233p;20

内容詳細

「これでお話はおしまい」?祖父から孫へ、そしてその孫へと、語り継がれた一族の/家族の物語。その「終わり」に立ちあったのは、幼いひとりの男の子だった―

【著者紹介】
ナーダシュ・ペーテル : 1942‐。ブダペストのユダヤ系家庭に生まれるが、父親の考えのもとキリスト教の洗礼を受ける。早くに両親を亡くし、若いころからフォトジャーナリストとして働き始め、編集の仕事を経て創作の道に進んだ。『ある一族の物語の終わり』(1977)で文名を高め、その後10年の歳月をかけて著した大作『回想の書』(1986)で国際的な評価を確立。しかし共産政権時代には反体制作家として秘密警察の監視下に置かれ、作品の出版や自由な出国もままならなかった

早稲田みか : 国際基督教大学卒業、一橋大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。現在、大阪大学大学院言語文化研究科教授。専攻はハンガリー語学

簗瀬さやか : 大阪外国語大学卒業、同大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学外国語学部非常勤講師。ハンガリー文学の翻訳・紹介に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きゅー さん

    1950年代前半の共産主義政権下のハンガリー。語り手の少年シモンは祖父母と暮らしている。祖父は代々受け継がれてきたユダヤ人の物語を孫に聞かせ、一族の物語が今後も末永く語られることを望んでいる。形式的には、語り手による描写、祖父の語り、祖父の語りの中の祖先の語りと、何重にも入れ子になった物語が、改行やカッコ書きされることなく綴られるため、非常に読みにくい。そして内容を見ると、伝統的なユダヤ教の物語と、共産主義体制下での非宗教的な現実がお互いを侵食しようとしている。

  • em さん

    戦後共産主義体制下のハンガリーが舞台。主人公が少年なうえ、入れ子によって意図的に把握を困難にしているようで、この時代の大人達が生きる世界の不気味さが際立つ。祖父の語る一族の物語はモーセの時代のイスラエルから始まり、ローマ、ヒスパニア、ルーアン、ブダ、コンスタンチノープル…とまさに転々と放浪するユダヤの歴史。昔話の体裁でぼやかされているけれど、何処何処は燃え、ユダヤ教会も焼かれた、次に向かった地は…という繰り返しに、各地の歴史とそこでのユダヤ人の扱い、今まで読んだものが一気に思い返されるようでした。

  • うさぎさん さん

    全く分からなかった前回とは異なり、時間空間の無秩序さもどこの話について描かれているのか理解でき、比較的面白く読めた。しかし、結局何がテーマで何に力点が置かれているのかは分からず。子どもの語りの形をとりながらも、確信犯的に無秩序に、しかし理路整然と描かれた眼前の世界のありようのギャップがどこか気持ち悪く、著者の意図が読めない君の悪い作品でもあった。

  • belier さん

    難解だがとても面白い。読み返しつつ読んだ。戦後すぐの共産主義政権下のハンガリーが舞台。家族の物語を歴史、宗教、政治と交差させているスケールの大きい中編小説。読み出しは解りにくさに面食らってしまう。文体に慣れても最後まで語りの順序が不整合ですいすいとは読み進めない。だがこれは完全に意図されたものなので破綻していない。それでいて作り物の浅はかさがない。作者の実人生を基礎とした作品だからだろう。それにユダヤ教徒の先祖を語る物語内物語は面白い読み物だし、おじいちゃんの魚の解剖学的語りは明晰だ。力量ある作家なのだ。

  • うさぎさん さん

    私にとって非常に難しく、なんとか読みきったという感じがする。解説を先に読んだ方がまだ理解がよかったか。 再読の際に何か考えることができたらと思う。 死の描写が恐ろしかった。

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