ためらいの倫理学 戦争・性・物語 角川文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043707010
ISBN 10 : 4043707010
フォーマット
出版社
発行年月
2003年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
内田樹 ,  
追加情報
:
15cm,372p

内容詳細

アメリカという病、戦後責任、愛国心、有事法制をどう考えるか。性の問題、フェミニズムや「男らしさ」という呪縛をどのように克服するか。激動の時代、私たちは何に賭け金をおくことができるのだろうか―。ためらい、逡巡するという叡智―原理主義や二元論と決別する「正しい」日本のおじさんの道を提案する。内田樹の原点が大幅加筆でついに文庫化。

目次 : なぜ私は戦争について語らないか(古だぬきは戦争について語らない/ アメリカという病 ほか)/ なぜ私は性について語らないか(アンチ・フェミニズム宣言/ 「男らしさ」の呪符 ほか)/ なぜ私は審問の語法で語らないか(正義と慈愛/ 当為と権能の語法 ほか)/ それではいかに物語るのか―ためらいの倫理学(「矛盾」と書けない大学生/ 邪悪さについて ほか)

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。現在神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。フランス現代思想と古武道に精通した独自の視点が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    内田樹氏のデビュー作。単行本での出版は2001年。氏がここで取り上げている諸問題は、問題それ自体は何ら特異なものではない。物事の捉え方、解析の仕方に氏の固有性が発揮される。例えば、「自虐史観」と「戦後責任」を論じるにあたって、氏はフロイトを引き合いに出し、「事実」そのものではなくても、「事実として生きられたこと」に着眼するのである。たしかに事実そのものの究明は必要だが、それと同時に(たとえ幻想であろうとも)生きられた過去が存在する、そうした見方は私には頗る新鮮であった。「有事」についてもまたしかり。

  • マエダ さん

    最大の敵であるからではなく、一番近しい隣人という考えで本書では、フェミニストとポストモダニストを批判の標的にしている。著者本人も言うように「専門家」と「素人」の中間の文章が人気の理由であり面白い。

  • ころこ さん

    最近になって著者の本を読むようになりましたが、その理由は名立たる評者が著者を評価していたからでした。しかし、実際に読んでみると評判通りではない本も多く、それらの良い評価に疑問に思っていましたが、本書こそ「内田樹とは」という問いに応えている本でした。ある原理があり、それに従うに十分な強度がある。普通の人はこの原理のことを倫理と呼びます。しかし、その原理はひょっとしたら間違っているかも知れないと疑いを持つこと。最終的に従うにしても、著者はこの疑いのことを倫理と呼びます。現在活躍されている言論人に本書と同様の表

  • おさむ さん

    ウェブの雑文をまとめたものなので、文体が変わったり、内容もバラバラでとても読みづらい。内田センセイの本って時々こういうハズレがあるので困ります。

  • さきん さん

    絶対的な正しさを主張する人て、絶対も現実ないし、正しさも立場によって変わるので、ほんといやだよねというところは共感。しかし、そんな簡単なことを色々、古今東西の難しい思想を使って語りうる必要はないかなと思った。その一方で、自分の中で、正しさを作って持っておくのは大事なことじゃないかなと思った。戦争もいやだから話したくもないという気持ちもありつつ、人間の醜悪さを見つめて、そこにできるだけの対応である軍備と覚悟というのは必要なんだろうと思う。

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  • 作成者:望月ハルヒさん