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「このミス」が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 黒 宝島社文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800241436
ISBN 10 : 480024143X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」(『このミステリーがすごい!2015年版』より)にランクインした、国内ミステリー界に輝く珠玉の名短編を一挙収録の、ミステリーファン必読のアンソロジーが完成しました。第2弾となる「黒」編には、「赤い密室」(鮎川哲也)、「天狗」(大坪砂男)ほか、技巧が研ぎ澄まされた名作5編を収録。
●収録作品:「天狗」(大坪砂男)、「心理試験」(江戸川乱歩)、「達也が嗤う」(鮎川哲也)、「赤い密室」(鮎川哲也)、「第三の時効」(横山秀夫) ※収録作品は変更になる場合がございます。

【著者紹介】
大坪砂男 : 1904年、東京生まれ。谷崎潤一郎の書生、警視庁鑑識課職員などを経て、師事していた佐藤春夫の推薦により『宝石』で発表した「天狗」でデビューを飾る。50年、「私刑」ほかで第3回日本探偵作家クラブ賞を受賞。65年、死去。シナリオ作家・虚淵玄の祖父でもある

鮎川哲也 : 1919年、東京生まれ。50年、本名の中川透名義で『ペトロフ事件』で『宝石』百万円懸賞(総額)に入選。56年、講談社の書き下ろし長編公募に入選した『黒いトランク』以降、鮎川哲也に名義を改める。60年、『憎悪の化石』『黒い白鳥』で第13回日本探偵作家クラブ賞を受賞。90年より鮎川哲也賞(東京創元社主催)が設けられ、本格ミステリーを志す新人のデビューや、埋もれていた探偵作家の発掘にも力を注ぐ。2001年、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞

横山秀夫 : 1957年、東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターとなる。91年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれる。98年、短編「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞。2000年、「動機」で第53回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞する

江戸川乱歩 : 1894年、三重県に生まれる。早稲田大学政治経済学科卒業後、多くの職業遍暦を経て、1923年、『新青年』に「二銭銅貨」を発表してデビュー。ほどなく日本最初の探偵小説専業作家として地位を確立するが、怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。探偵小説誌『宝石』の編集・経営に携わったり、新人作家の発掘にも力を注いだほか、日本探偵作家クラブの創立に尽力するなど、日本の探偵小説界に多大なる業績を残した。65年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やきいも

    やはり横山秀夫の『第三の時効』が印象に残った。殺人事件の時効がきれたら事件の犯人が被害者の妻に連絡してくるだろうとにらんだ警察は...というストーリー。2014年のアンケート「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」にランクインした作品を収録した本。日本の短編ミステリーの豪華なアンソロジー。その他にも鮎川哲也の『赤い密室』も密室好きの自分には印象的だった。

  • yumiko

    赤バージョンがすごく面白かったので、楽しみにしていた黒バージョン。お気に入りは横山秀夫の「第三の時効」。先の読めない展開にグイグイと引き込まれ、捻りに捻られたラストに唸った。こうしたベスト物は古い作品が有利になってしまうものだけれど、唯一の2000年代作品なのも頷ける。旧作を読み返したくなった。鮎川哲也の二作は既読だったのが残念。短編では「五つの時計」が好きだけれど、このミス読者の好みではないのかな。大坪砂男の「天狗」には唖然…。この気持ちの悪さは他にはあまりないかも。個人的には赤バージョンの方が好み。

  • のっぱらー

    以前に北山猛邦、村崎友両氏のトークショーで密室モノのオススメとしてあげられていた「赤い密室」が収録されていたため、図書館で借りてきたもの。「赤い密室」はこれぞミステリのお手本的な、ある意味優等生な作品だったが、同じく鮎川哲也の「達也が嗤う」の方が、かなり挑戦的な内容で好みだった。「天狗」はあまりにも突飛なトリックに唖然。「第三の時効」は、短編ながら、これでもかとばかりのどんでん返しっぷりに、2000年以降の作品として唯一ランクインしているのにも納得だった。

  • HANA

    今回は「達也が嗤う」と「第三の時効」のみ未読。相変わらず未読既読を問わず凄まじいリーダビリティの作品ばかりであった。「達也が嗤う」は「妖婦の宿」同様懸賞小説という事だが、そう考えて読むとメイントリックにある共通点があるように思える。「心理試験」はほとんど暗記しているがそれでも読んでいて引き込まれるし、「赤い密室」はメイントリックは覚えていたものの本当の凄味は読者を誘導する物だったという事を思い知った。「天狗」はやはり文体の勝利だし、「第三の時効」は横山秀夫を追いかけたくなる。名作の底力を味あわせてくれた。

  • yucchi

    鮎川氏の2作と乱歩は既読。私にしては珍しく内容を覚えていた(笑) 横山氏の『第三の時効』がよかった。楠見こえーよ((((;´・ω・`))) 大坪氏の『天狗』はなんというか動機が凄い。私の読解力があっているのなら、腹壊してトイレ駆け込んだら、先に入ってた女に罵倒されたから殺そうと思ったって事だよねぇ...。中二病的な動機なのにトリックは凄いというこのギャップ。読み難い文章だけどなぜか惹き付けられる。このアンソロジーは『赤』とあわせて定期的に読んでいきたい(^_^)

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