注目カウンターテナー、シャヴィエ・サバータ
魂を揺り動かす劇的な場面集
シャヴィエ・サバータ、アパルテ・レーベル第3弾。1976年生まれのサバータは、ビオンディ、ヤーコプス、サヴァールといった古楽界の重鎮たちとの共演も重ねており、まさにあぶらの乗ってきているカウンターテナーです。
1600年頃のオペラの草創期、知識人たちは、聴衆の魂がオペラのもつ力強いドラマによって揺り動かされ浄化されることをめざし、オペラというジャンルの確立を試みました。サバータは当アルバムを『カタルシス(浄化)』と題し、激情に満ちたアリアでプログラムを構成。心を揺り動かされる強さに満ちた1枚です。アルモニア・アテニアはピリオドとモダンの両方を演奏するオーケストラ。ギリシャの指揮者ペトルーが音楽監督を務めています。(輸入元情報)
【収録情報】
『カタルシス(浄化)〜バロック・オペラ・アリア集』
● オルランディーニ:レチタティーヴォ『策略がゆるしたもの』、アリア『高慢な植物が』(『アデライーデ』より)
● コンティ:レチタティーヴォ『お前のために、わが妻グリゼルダよ』、アリア『いとしい妻よ、私の魂は疲れている』(『グリゼルダ』より)
● トッリ:アリア『お前の涙によって』(『グリゼルダ』より)
● ヴィヴァルディ:アリア『血が血管を冷たく走り』(『ファルナーチェ』より)
● オルランディーニ:レチタティーヴォ『私の愛する人はなんと甘く語ることか』、アリア『すでに私には見える』(『アデライーデ』より)
● ヘンデル:序曲、伴奏つきレチタティーヴォ『おそろしいファントムよ!』、アリオーソ『私の目をとじ』(『テッサリアの王アドメート』より)
● ハッセ:伴奏つきレチタティーヴォ『神よ、あなたのためだけに生きよう』、アリア『私は悔やむ、わが神よ』(『聖アゴスティーノの改宗』より)
● アリオスティ:伴奏つきレチタティーヴォ『あきらめよ』、アリア『神よ』(『カイオ・マルツィオ・コリオラーノ』より)
● カルダーラ:アリア『あなたの甘い涙をかわかせ』(『テミストクレ』より)
● サッロ:伴奏つきレチタティーヴォ『むごい運命よ!』、アリア『名誉が心で話すとき』(『イル・ヴァルデマーロ』より)
シャヴィエ・サバータ(カウンターテナー)
アルモニア・アテネア
ジョルジュ・ペトルー(指揮)
録音時期:2015年9月22-26日
録音場所:アテネ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)