クリスティアン・ゲルハーヘル/民謡歌集
今や世界的バリトン歌手となったクリスティアン・ゲルハーヘル。「BR KLASSIK」レーベルでの彼は、シューマンの『ファウストの情景』やブリテンの『戦争レクィエム』で独唱を受け持ったアルバムがリリースされていますが、どちらも深く滑らかな声質を生かした見事な歌唱が高く評価されています。
このアルバムは2013年にプリンツレゲンテン劇場で行われたリサイタルのライヴ収録です。ここでは比較的珍しいレパートリーが選ばれていて、どれもが民謡と芸術歌曲(リート)の間に生まれるエキサイティングなコントラストを丁寧に描き出したものです。ハイドンの作品は、歌とピアノ・トリオのために書かれたもので、歌詞は英語ですが、ここでは1927年にロンとシューラーによって付されたドイツ語の歌詞で歌われています。ブリテンの作品は、良く知られたメロディに現代的な伴奏が付けられていて、この不思議な雰囲気が広く愛されています。あまり演奏されることのないベートーヴェンの作品にも、実は宝石のような魅力が満載です。愛すべき1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ハイドン:スコットランドとウェールズの歌 Hob.XXXla/XXXlbより〜歌、ヴァイオリン、チェロとピアノのための
Fliess leise mein Bachlein, Hob.XXXIa:253A
Ein Wandrer kommt von ferne, Hob.XXXIb:3
Ich stehe auf der Heide, Hob.XXXIb:27
Es weiden meine Schafe, Hob.XXXIa:153
Im Schummern, da kam ich einst zu dir, Hob.XXXIb:36
Rose weiss, Rose rot, Hob.XXXIb:10
2. ブリテン:民謡編曲集より
民謡編曲 第5集「イギリスの歌」〜Ca' the yowes
民謡編曲 第5集「イギリスの歌」〜Sally in our Alley
民謡編曲 第3集「イギリスの歌」〜ディーの陽気な粉ひき
民謡編曲 第1集「イギリスの歌」〜O can ye sew cushions?
民謡編曲 第4集「アイルランドの歌」〜How sweet the answer
民謡編曲 第4集「アイルランドの歌」〜At the mid hour of night
民謡編曲 第4集「アイルランドの歌」〜Dear harp of my country!
民謡編曲 第4集「アイルランドの歌」〜Avenging and bright
3. ベートーヴェン:スコットランドの歌 Op.108より
No.16. Could this ill world have been contriv'd
No.13. Come fill, fill my good fellow
No.3. O sweet were the hours
No.20. Faithfu' Johnie
No.2. Sunset
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
アントン・バラショフスキー(ヴァイオリン:1)
セバスティアン・クリンガー(チェロ:1)
録音時期:2013年3月7日
録音場所:ミュンヘン、プリンツレゲンテン劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)