CD

High Land.Hard Rain

Aztec Camera

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WMC5640
Number of Discs
:
1
Original Release Year
:
1983
Format
:
CD

Product Description

アズティック・カメラ''83年リリースの名作ファースト『ハイ・ランド・ハード・レイン』。ロディ19歳の時の作品です。ロディ・フレイムが育ったスコットランドはイングランドの人々から”ハイ・ランド”と呼ばれ、天候が変わりやすく激しい雨が降る、ことで有名です。このやや粗野なイメージのある”ハイ・ランド”という呼び名をタイトルに持ってきたロディ・フレイムのヒネリのセンス。このヒネリというのが若きロディ・フレイムの魅力のひとつでしょう。フリッパーズ・ギターはサウンド以上にこのヒネリのセンス(時に意地悪いほどの)を受け継いでいたのではないか、とさえ思えます。パンクの時代、ヒネクレ者のロディ・フレイム青年は敢えて長髪にサンダルというヒッピー崩れみたいな格好で地元を徘徊していたそう。道行くファッション・パンクス達に石を投げられてさ、とロディ本人が何処かのインタビューで語ってました。13歳の頃、当時吹き荒れたパンクの波の洗礼を受けたロディ少年が、自分でバンドを作るようになって奏でた音が、このアルバムに収められているようなアコースティック・ポップ。これこそがヒネくれ者、若きロディの真骨頂でした。アズティック・カメラが2枚のシングルを出した”ポスト・カード・レーベル”や、初期”チェリー・レッド”、”ラフ・トレード”といったインディペンデント・レーベルから、次々とアコースティックなサウンドを聴かせるグループが、この頃出現しました。アズカメが先駆とはいえないものの、彼らの活動、そしてこのアルバムがかなりのターニング・ポイントとなって、日本で後に”ネオアコ”と呼ばれるようになる同じような感触を持ったグループが広く知られる事になったとは言えるでしょう。それだけこのアルバムの衝撃力はスゴかったし、端正なルックスの若きロディはとてもカッコ良かった。このアルバムの余りの衝撃のおかげで、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーがプロデュースした次作『ナイフ』はイイ曲が入ってるにも関わらず、かなりワリを食っていたような記憶がある(今では「スティル・オン・ファイア」などが”フリー・ソウル”のコンピに収録されたりして人気があるようだけど)。ともあれ、今聴いても名曲揃いのこのアルバム、ぜひ限定された世代を越えてオススメしたい逸品です。(国内盤ライナー・ノーツに掲載されている宮子和眞氏のインタビューによるロディ・フレイムの収録曲へのコメントを一部参考にさせて頂きました)

@思い出のサニー・ビート
チャカチャカしたパーカッション類が印象的なサンバ系のリズムを持った曲。アコギのシャキシャキしたカッテイングとロディ・フレイムの早熟そうだけれども青い魅力をたたえた歌声。フリッパーズが懸命になってトライしたラテン・フレイバー。隠し味のオルガンに、鋭角的なギター・ソロ(ロディ自身は60’sの米バンド、ラヴの名曲「アローン・アゲイン・オア」のトランペット・ソロにインスパイアされたと語っている)。’83年にシングルとして発売され、本作にも収録された。
Aボーイ・ワンダーズ
思春期の訳もなく切ない感情や苦い想いを曲に焼き付けたかのような名曲。スコットランドの男の子がロンドンに出て行く様子を書いた、とロディは語る。イントロのロデオ風というか、メリー・ゴーランド風というか、そんな感触のギターが堪らない。曲の最後の合唱(掛け声)はフリッパーズがモロ取り入れてた。
Bウォーク・アウト・トゥ・ウィンター
シングル・カットもされたアズカメ屈指の名曲。ロディ自身は10代の頃は冬が好きだったんで…と語っているが、この曲に込められたモノがそれだけと思うのは早合点。パンク・ロック・ムーヴメントの熱気が去り、時代が”個”や”冬の時代”へ向かって行くさまをこれほど鮮やかに表現した歌はないんじゃないか(もちろん有名なジョー・ストラマーのポスターが…のくだりも含めて)。チャラン…と鳴るギターのAメロでの引き摺り奏法や、サビでのリズミカルなカッティングは同期のオレンジ・ジュースなどのサウンドと共通項を持ったもの。エドウィン・コリンズが後に語ったように、シックなどに見られるソウル的なギター・サウンドとヴェルヴェッツのギター・サウンドに類似点を見出す視点はスコティッシュ・バンドならでは?
Cザ・ビューグル・サウンズ・アゲイン
ロディ曰く12弦ギターを買って初めて書いた曲だそう。キラキラとした12弦の響きが美しい。ヒネリあるコード進行を用いた部分と、メリー・ゴーラウンドの回転する夜景を思わすような後半部分の幻惑的なギター・サウンドが何とも言えず、良い。
Dウィ・クッド・センド・レターズ
押さえ気味ともいえるシブいメロから、サビで大きく開放されるかのようなサウンドへ移行。隠し味のピアノも利いてる。アルバム全体に言えるが、非常にオーソドックスな音楽要素が、ポスト・パンク的なトガった感性で表現されているところが、何といってもアズカメの魅力的なところだ、と再認識。ナイロン弦を張ったギターがスパニッシュ風ソロを奏で、メランコリックな情感を紡ぐ。
Eピラー・トゥ・ポスト
アズカメらしいポップさの出た名曲。カジくんファン必聴のこの曲では、フリッパーズ以降の日本のバンドに多大な影響を与えたサウンドを聴くことができる。曲調はアッパーな感じだが、歌詞の方はフラストレーションが主なテーマ。これもパンク以降の楽曲に特徴的なヒネリのひとつと言える。Aメロがサビ、というのはビートルズの影響か?ロディ自身はスタックス系ソウルに影響されたアコギ・サウンドについてしか言及していないが。’82年ラフ・トレード移籍第1弾シングルだった。
Fリリース
ウェス・モンゴメリーにインスパイアされたとロディが語るように、ジャズっぽいギターが聴ける曲だ。ギターの響きを生かしたシンプルな曲調から、徐々にスピード・アップしていき、最後には初期XTCみたいなオルガン・サウンドが暴れる。
Gロスト・アウトサイド・ザ・トンネル
切ないメロディが印象的な曲。ちょっとスパニッシュぽい響きもある。エコーのかかったパーカッションや特徴的なドラミングが曲に一風変わった味わいを付け加える。ジュリアン・コープがフライドで聴かせたサイケ・サウンドと同種の感触を感じる。
....(以下略)

Track List   

  • 01. 思い出のサニー・ビート
  • 02. ボーイ・ワンダーズ
  • 03. ウォーク・アウト・トゥ・ウィンター
  • 04. バグル・サウンド・アゲイン
  • 05. ウイ・クッド・センド・レターズ
  • 06. ピラー・トゥ・ポスト
  • 07. リリース
  • 08. ロスト・アウトサイド・ザ・トンネル
  • 09. バック・オン・ボード
  • 10. ダウン・ザ・ディップ
  • 11. ヘイワイアー
  • 12. オーキッド・ガール
  • 13. クイーンズ・タトゥーズ

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Comprehensive Evaluation

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祝日本盤¥1380!今更何の衝撃もないけど ...

投稿日:2013/05/29 (水)

祝日本盤¥1380!今更何の衝撃もないけど 持っとかなきゃいけない作品でしょ、ワーナーは日本盤で (Expanded Edition) を出さないと(廉価希望)犯罪でしょ! あとロディーを日本に住ませてビッグインジャポン! 日本なら一生食えるし契約もとれる、何はともあれ18歳の男子が 作ったとは思えない傑作!若者たちには何かを感じ取れるハズ!

SASSY さん | 長崎県 | 不明

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ネオアコの定番といえばこれ。出てきたとき...

投稿日:2008/01/14 (月)

ネオアコの定番といえばこれ。出てきたときは衝撃でした。

ランブルいなくて良かった さん | 東京都 | 不明

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「永遠のEver Green」、そんな瑞々しさを20...

投稿日:2007/09/22 (土)

「永遠のEver Green」、そんな瑞々しさを20数年経ったいまも本作から感じる。パンク、ニュー・ウェイヴが終焉しエレクトロ・サウンドが全盛にあった83年にこのアルバムには、懐かしさというより新しさがあった。このアルバムの中の、アコースティック・ギター中心のサウンド、そしてなによりも「うた」への志向性が、70年代を知らない私には全く新しく聴こえた。それは今も変わらない‥‥ 

マサ・伊藤 さん | 岩手県 小岩井農場 | 不明

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