'09年発表。@でのカオスパッドをいじっているかのようなグニャグニャしたノイズに弾き語りが絡むという、どこか平衡感覚の危うさやボーカルにかけられたエコーの響きが、パンダの和み感覚が反映されたポップなBが始まると空気感がガラッと変わるところが面白い。レティシアの参加したFは、『騒音音楽の終焉』期のステレオラブを想起させる。個人的な白眉はEで、「Sheila, Die Alone Together...」という白痴的な繰り返しに込められた儚い響きが恐ろしくも美しく、彼の世界観の魅力が3分間の中に凝縮されている。