I'm Not Likely To Change

ボストンのラッパーEdanが自主制作のCDR盤を偶然聞き、その才能に惚れ込み自ら主催するレーベルLewis Recordingsと契約したというブルックリンの埋もれた才能、ブルーアイド・ソウル+エレクトロ・シンガーソングライターの Andrew Thompson。名門バークリー音楽大学出身で在学中はジャズ・ヴォーカルを専攻していたという頭脳派。80'sライクな清涼感ある都会的なメロディー、さらに爽快さを上乗せする口笛と甘酸っぱい歌声が胸に染み込む「There Must Be Some Kind Of Misunderstandig」で一躍話題沸騰。続くセカンドシングル「We're In Business」では、これまた80'sシティー・ポップ路線なメロディーのエレクトロ・トラックで、ロボットと共演(!?)、へんてこ具合もEdanに負けず。シングルから2年、待ちに待ったアルバムが本作！メロディーと甘酸っぱい歌声のブルーアイド・ソウル+エレクトロ、タイトル曲「I'm Not Likely To Change」で満足必至。そしてどこかしら懐かしさも感じさせる真骨頂とも言える80'sシティー派なポップ・チューン「Moustache & Teeth」、スケールの大きいホーンとストリングスのセクションが奏でるイントロとほのぼのした雰囲気に安心感すら覚える「Letting Go」、すうっと胸の奥まで染み渡る甘いメロディーと柔らかく耳障りの良いボーカルが実に心地よい「Better Now」、激しく身体を揺らすダンス/ロック・ナンバー「Act Together」、子供と一緒に風船を持ったジャケそのままにほのぼのとした「In This Town」などなど。ジャンルを超えたリスナーをきっと満足させられるハズ。しかも前述の名曲シングル2作もボーナス・トラックとして収録。