崇高なウィーン・フィルのサウンドそのままの室内楽アンサンブルの録音を初集大成
CD27枚組ボックス・セット
ウィーン八重奏団がデッカに行った録音が初めてまとめて発売されます。CD27枚組ボックス・セット。限定盤。ウィーン八重奏団は甘く澄んだ音色とフレージングの迅速な動きで、ウィーンの最も優れた室内楽アンサンブルとしての地位を確立しました。そのサウンドはデッカの最高の技術も享受しつつ、小編成ながら崇高なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のサウンドそのままです。このセットには1948年7月のシェラック盤から1972年11月までのこのアンサンブルの25年にわたる録音が収められています。
ウィーン八重奏団はデッカと独占契約(1948年夏)する1年ほど前に、ヴァイオリニストのヴィリー・ボスコフスキーとクラリネット奏者のアルフレート・ボスコフスキー兄弟を中心に結成されました。メンバーの多くはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーから選ばれ、これらの録音は当時の批評家たちから絶賛され、実際に室内楽の黄金時代を築いています。録音はベートーヴェンの七重奏曲やシューベルトの八重奏曲から始まりました。1950年代を通じて、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを、そして1956年にはベルギーの作曲家マルセル・ポートが彼らのために書いた八重奏曲を録音します。シューベルトの五重奏曲『ます』では、サー・クリフォード・カーゾンやウィーンのピアニスト、ヴァルター・パンホーファーと共演しています。ルイ・シュポア、コンラディン・クロイツァー、フランツ・ベルワルドなど、あまり知られていないロマン派の作曲家や、ブリテン、ヒンデミット、エゴン・ヴェレスなど現代のレパートリーも収録されています。1972年11月の最後の録音では元のメンバーはクラリネット奏者のアルフレート・ボスコフスキーを含むわずか2人だけでしたが、批評家や聴衆からはこのアンサンブルが他のライバルに比べ際立っていることがずっと認められ続けました。
ベートーヴェンの七重奏曲(1948年、1954年、1959年)、シューベルトの八重奏曲(1948年、1954年、1958年)はそれぞれ3つの録音があります。1956年録音のモーツァルトのピアノ五重奏曲と三重奏曲『ゲーゲルシュタット』はステレオでの初めてのリリースです。すべての録音をデジタル・リマスタリング。Peter Quantrillによるウィーン八重奏団の歴史についての新規エッセーが掲載されたブックレット付き(欧文)。オリジナル・ジャケット仕様。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. クロイツァー:大七重奏曲 変ホ長調 Op.62
2. ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
録音:1951年5月、ウィーン(1) 1948年7月、ジュネーヴ(2)
Disc2
1. メンデルスゾーン:八重奏曲 変ホ長調 Op.20
2. シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803
録音:1953年6月、ウィーン 1948年7月、ジュネーヴ
Disc3
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334
2. ディヴェルティメント第10番ヘ長調 K.247
録音:1950年6月(1)、1952年9月(2)、ウィーン
Disc4
1. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
2. シュポア:九重奏曲 ヘ長調 Op.31
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ:1)
録音:1950年5月、ジュネーヴ(1) 1952年11月、ロンドン(2)
Disc5
1. ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115
2. モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
録音:1953年6月、ウィーン(1) 1954年9月、ロンドン(2)
Disc6
● シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803
録音:1954年4月、ウィーン
Disc7
1. ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
2. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.51
ボスコフスキー四重奏団(2)
録音:1954年11月、ロンドン(1) 1951年3月、ウィーン(2)
Disc8
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287
2. ディヴェルティメント第1番変ホ長調 K.113
録音:1955年4月(1)、1957年10月(2)、ウィーン
Disc9
モーツァルト:
1. ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K.452
2. 三重奏曲変ホ長調 K.498『ゲーゲルシュタット』
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ)
録音:1956年10月、ウィーン
ステレオ初CD化
Disc10
1. シュポア:八重奏曲 ホ長調 Op.32
2. ポート:八重奏曲
録音:1955年4月(1)、1956年10月(2)、ウィーン
Disc11
● シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803
録音:1958年3月、ウィーン
Disc12
1. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
2. ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
サー・クリフォード・カーゾン(ピアノ:1)
録音:1957年12月(1)、1959年3月(2)、ウィーン
Disc13
1. ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
2. シュポア:八重奏曲 ホ長調 Op.32
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ:1)
録音:1959年3月、ウィーン
Disc14
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334
2. ディヴェルティメント ニ長調 K.136/125a
録音:1961年4月、ウィーン
Disc15
1. ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115
2. ハインリヒ・ベールマン:クラリネット五重奏曲第3番変ホ長調 Op.23より第2楽章
アルフレート・ボスコフスキー(クラリネット)
録音:1961年4月、ウィーン
Disc16
1. モーツァルト:ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287
2. ミヒャエル・ハイドン:ディヴェルティメント ト長調
録音:1962年9月、ウィーン
Disc17
モーツァルト:
1. クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
2. ディヴェルティメント第10番ヘ長調 K.247
アルフレート・ボスコフスキー(クラリネット:1)
録音:1963年10月、ウィーン
Disc18
モーツァルト:
1. 行進曲 ニ長調 K.290
2. ディヴェルティメント第5番ニ長調 K.205
3. 行進曲 ニ長調 K.290(ダ・カーポ)
4. カッサシオン 変ロ長調 K.99
録音:1964年10月、ウィーン
Disc19
1. ブリテン:シンフォニエッタ Op.1
2. ヒンデミット:八重奏曲
録音:1965年4月(1)、1964年6月(2)、ウィーン
Disc20
シュポア:
1. 九重奏曲 ヘ長調 Op.31
2. 複四重奏曲第3番ホ短調 Op.87
録音:1966年5月(1)、10月(2)、ウィーン
Disc21
1. メンデルスゾーン:六重奏曲 ニ長調 Op.110
2. ボロディン:ピアノ五重奏曲 ハ短調
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ)
録音:1968年9月、ウィーン
Disc22
1. コンラディン・クロイツァー:七重奏曲 変ホ長調 Op.62
2. ベルワルド:大七重奏曲 変ロ長調
録音:1968年10月、ウィーン
Disc23
1. ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲ト長調 Op.77
2. シュポア:ピアノと管楽のための五重奏曲ハ短調 Op.52
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ:2)
録音:1969年10月、ウィーン
Disc24
ベートーヴェン:
1. 弦楽五重奏曲ハ長調 Op.29
2. 六重奏曲 変ホ長調 Op.81b
録音:1969年10月、ウィーン
Disc25
ドヴォルザーク:
1. 弦楽六重奏曲イ長調 Op.48
2. 弦楽五重奏曲変ホ長調 Op.97
録音:1971年4月、ウィーン
Disc26
1. ヘンク・バーディングス:八重奏曲
2. エゴン・ヴェレス:八重奏曲 Op.67
録音:1971年4月、ウィーン
Disc27
1. メンデルスゾーン:八重奏曲 変ホ長調 Op.20
2. リムスキー=コルサコフ:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ロ長調
ヴァルター・パンホーファー(ピアノ:2)
録音:1972年11月、ウィーン
ウィーン八重奏団
ヴァイオリン:ヴィリー・ボスコフスキー、フィリップ・マタイス、グスタフ・スヴォボダ、フリッツ・ライターマイアー、アントン・フィーツ、ライナー・キュッヒル、アルフレッド・アルテンブルガー
ヴィオラ:ギュンター・ブライテンバッハ、フェルディナント・シュタングラー、ヨーゼフ・シュタール
チェロ:ニコラウス・ヒューブナー、リヒャルト・ハラント、エマヌエル・ブラベッツ、ヨーゼフ・ルイッツ、Ferenc Mihaly、アダルベルト・スコチッチ
コントラバス:ヨハン・クルンプ、オットー・リューム、ブルクハルト・クロイトラー
クラリネット:アルフレート・ボスコフスキー、クリスティアン・クバッシュ
ファゴット:ルドルフ・ハンツル、エルンスト・パンペール
ホルン:ヨーゼフ・ヴェレバ、オットー・ニッチュ、ヨーゼフ・ラックナー、ヴォルフガング・トムベック、フォルカー・アルトマン
フルート:ヨーゼフ・ニーダーマイヤー、ヴェルナー・トリップ、マインハルト・ニーダーマイヤー、ヘルベルト・レズニチェク
オーボエ:カール・マイヤーホーファー、マンフレート・カウツキー、ギュンター・ローレンツ