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漢字世界の地平 私たちにとって文字とは何か 新潮選書

齋藤希史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037504
ISBN 10 : 4106037505
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちは漢字のことをどのくらい知っているだろう。漢字はいつどのようにして漢字となり、日本人はこれをどう受けとめて「読み書き」してきたのか。そもそも話し言葉にとって文字とは何か。和語、訓読、翻訳とは?古代中国の甲骨文字から近代日本の言文一致へ―漢字世界の地平を展望し、そのダイナミズムを解き明かす。

目次 : 第1章 漢字とは何か―文字が作る世界/ 第2章 言と文の距離―和語という仮構/ 第3章 文字を読み上げる―訓読の音声/ 第4章 眼と耳と文―頼山陽の新たな文体/ 第5章 新しい世界のことば―漢字文の近代/ 終章 文化論を超えて

【著者紹介】
齋藤希史 : 1963年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退(中国語学中国文学)。京都大学人文科学研究所助手、奈良女子大学文学部助教授、国文学研究資料館文献資料部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(比較文学比較文化)。著書に『漢文脈の近代―清末=明治の文学圏』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)、『漢文スタイル』(羽鳥書店、やまなし文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • garyou

    文字とは何か。何なんでせうね。漢文を受け入れた日本で、日本風に訓読みするか或は書いてあるとほりに読むかといふ熱い戦ひがあつたといふのはおもしろいなあ。かういふことがあつたから英語などは返り点とか打たない方式になつたのか知らん。それとも最初にオランダ語とか英語とかに触れた人々は漢籍に親しんでゐたがゆゑに特にそこのところは苦労せずに読めたのか知らん。頼山陽が「司馬遷と同じ世界の住人になることを望んで(pp139-140)」ゐた、といふのはちよつといいな。さういふ観点で「日本外史」を読んでみたい。

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