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家族パズル

黒田研二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065180730
ISBN 10 : 4065180732
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

父は亡くなる直前、雨降る病院の庭をなぜ靴を脱ぎ歩いたのか?(『はだしの親父』)。自殺志願の少年の命を救った優しいホームレスは殺人者だった!?(『神様の思惑』)。大金が必要となった青年は母を騙して、父の形見である絵画を狙うが(『タトウの伝言』)。リストラ中年と迷い犬の新生活は、奇妙な出来事ばかりの日々で(『我が家の序列』)。25年も男を苦しめた母の一言。しかし記憶を辿るとある違和感が(『言霊の亡霊』)。美しく、泣ける家族ミステリー。

【著者紹介】
黒田研二 : 1969年三重県生まれ。信州大学経済学部卒業。2000年、『ウェディング・ドレス』で第16回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • じいじ

    表紙のワンちゃんのあどけない目線に魅かれて読んでみたくなった。初読み作家の本は、文体に慣れるまでアイドリングが必要なのだが、ハナから読みやすい文章でした。5篇とも今一つ噛み合わない「家族」をテーマにした短篇集。私の一番のお気に入りは、期待通りワンちゃん〈ボンド号〉が捩れた四人家族の絆を戻してくれた物語【我が家の序列】です。リストラで人生の指針を見失った父が、雨の中を彷徨い踏切で電車に…。その時、傍らにいた1匹の犬が…彼を思い止めてくれます。やっぱり〈ボンド号〉の神通力は凄かった。とても良い読後感です。

  • Ikutan

    初読みの黒田さん。五つの短編は、ちょっとしたミステリー仕立てになっていて、謎を解いていくと、家族の繋がりや思いが浮き上がってきて、じんわり胸が熱くなるというハートフルなお話。のっけの『はだしの親父』は靴に着目した謎解きが面白かった。オレオレ詐欺を扱った『タトウの伝言』は主人公にハラハラさせられたので、ラストが余計に沁みたなぁ。一番印象に残ったのは犬のボンドの物語『我が家の序列』。なんて賢い犬なんだ。読後、表紙をみると愛しくて泣けてくる。読みやすくて粒ぞろいの一冊。おすすめ。

  • itica

    「家族」と言うパズルは未完成のまま、いつの間にか年を重ねてしまった主人公たち。ただ気づかない振りをしていただけで、本当は心の片隅にパズルのピースを抱えたままだったんだ。わだかまりがするりと解けたとき、やっと最後のピースがはまって「家族」が完成したんだね。5編の中では「はだしの親父」が一番好き。謎が解けて二度読みしてしまったのが「言霊の亡霊」。いくら何でも無理があるだろうと思う話もあったけれど、総じて後味の良い終わり方は家族の絆のが感じられて良かった。

  • はる

    読後感のあたたかな短編集。バラバラな家族。お互いの想いは伝わらず、すっかり冷えきった関係のように思えたが、実は…。どのエピソードも重い展開で始まるが、終盤にどんでん返しがあってあたたかな結末になっている。最後のエピソードはさすがにびっくり。優しいエンディング。

  • オーウェン

    タイトル通りに家族を絡めたヒューマンミステリの5作。 どの話も困難だったり、後悔だったりといったものをいかにして転換させるのかに注力している。 特に親の偉大さに尽力する話は印象に残る。 「はだしの親父」 亡くなった父のために集まった3兄弟が過去を話すが、1人家を出ていった次男の思惑が共感へと繋がっていく。 「我が家の序列」 ミステリではあるが、家族の父親から見つめる視点。 だがそこに近寄る犬によって、すべてが解き明かされていく話。 何のために犬がいるのかがキレイに分かる。

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