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ISBN 10 : 4490211155
Content Description
本書を編集・刊行しようと考えたのは、二〇二六年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を務めるにあたって、秀長関係史料の集成が必要になったことによる。幸い、羽柴秀吉の発給文書については名古屋市立博物館編『豊臣秀吉文書集』(全九巻、吉川弘文館)が刊行されており、秀長などの一族発給文書については、三鬼清一郎編『豊臣秀吉文書目録』『同(補遺1)』(名古屋大学文学部)において目録化されているため、それらを手掛かりに、わずか一年半ほどという限られた期間での作業になるが、集成をすすめてきた。とはいえ家臣の発給・受給文書については、未刊の状態にあるものが多く存在していた。そのため調査が行き届かず、収録漏れのものも存在するであろうが、それらの集成に完璧をはかると際限がなくなるので、ここで区切りをつけて、ここまでに集成したものをまとめることにした。(中略)
本書の刊行によって、秀長に関する基礎的事項について、かなり詳細に把握することができることになるだろう。それは秀長についての動向を解明するにあたって、重要な前提をなすものとなるだろう。それだけでなく、秀長は羽柴(豊臣)政権における重要人物であったことから、秀長生前における羽柴政権の解明にも大きく寄与するものとなるだろう。羽柴政権の研究においては、いまだこのような基礎作業が十分には進展していないと思われる。本書の刊行によって、そうした基礎作業の進展が活発になることを期待したい。
(本書「はしがき」より抜粋)
【著者紹介】
黒田基樹 : 1965年、東京都生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士後期課程満期退学。博士(日本史学)。現在、駿河台大学法学部教授
柴裕之 : 1973年、東京都生まれ。東洋大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、東洋大学文学部・駒澤大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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