榎本武揚と明治維新 旧幕臣の描いた近代化 岩波ジュニア新書

黒瀧秀久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005008643
ISBN 10 : 400500864X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

幕末から明治へと至る激動期にオランダに留学して海外の最新の科学技術を吸収し、「蝦夷共和国」を夢見て箱館戦争を戦った榎本武揚。その後、旧幕臣にもかかわらず新政府にその才知と国際感覚を買われて北海道開拓や殖産興業など日本の近代化に大きな役割を果たした「近代日本の万能人」の姿を描く。

目次 : 第1章 日本の近代化への目覚め―榎本武揚の世界史/ 第2章 国内初オランダ留学での学び―冒険は最良の師である/ 第3章 日本近代化の礎として描いた“幻”の「蝦夷共和国」/ 第4章 北海道開拓における資源調査と土地開発、農場経営/ 第5章 日本の近代化と科学技術立国に向けて―近代の万能人の形成/ 第6章 国家の近代化に尽くす―榎本武揚の再評価

【著者紹介】
黒瀧秀久 : 1957年生まれ。東京農業大学生物産業学部地域産業経営学科教授。博士(農業経済学)。専門は、農林経済学、環境経済学、米国ミシガン州立大学農業・自然資源学部客員教授、中国南京農業大学中華文明発展研究院客員教授、日本農業経済学会常務理事、全国農学系学部長会議副会長などを歴任。林業経済学会賞(学術賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鯖 さん

    ジュニア新書だから解りやすい。幕末大河にすんなら榎本さんがいいんですよね…。ああ、お船を作って撮るお金がないからダメか。清盛の船でもダメか。守り人には転用できても、幕末大河には無理か。(先ほどまでの今年の大河を思い出し、じっと手を見る)幕末に阿蘭陀に留学し、函館戦争に敗れた後は「近代の万能人」として明治維新において理想に邁進した榎本。「生き恥をさらした」「二君にまみえた」とのクソみたいな評価もありますが、この人が生きていてくれて、北海道開拓や殖産興業に貢献してくれて、ホントよかったと思う。

  • hk さん

    近代日本万能の人と書中では評価されているが、さしずめ明治の空海といった趣すらある。オランダ留学で物理化学から造船、海戦技術、国際法、電信、農業、鉄鋼精練…など幅広い分野の知見を深めた。さらに帰国するや否や、大政奉還がなされ若くして幕府海軍副提督の地位に抜擢される。そして旧幕臣の雇用を生み出すために函館の五稜郭に入り、日本初の選挙を行い蝦夷共和国総裁に選出される(土方歳三が選ばれた方が面白かったのにという俗説あり)。戦いには敗れるも、政治への造詣とりわけ国際法への並外れた知見をかわれ無罪放免。その後政府要職

  • サラダボウル さん

    熱いぜ!すごいぜ!榎本武揚!でした。私は知識ゼロだったのですが、世間的には幕末の五稜郭の戦いで華々しく散った土方に対し、生き恥を晒し生き抜いた人、ということになってるらしく。薩長史観の外で、敗者として世間に言い訳せず、日本の近代化に尽力。足尾銅山事件をきっかけに政界を去るまで、文理、外交に力を尽くす。生粋の江戸っ子。「徳川家の運命これまでなりと血涙とまらず」「冒険は最良の師である」

  • ジュンジュン さん

    榎本武揚の生涯を追いかけると、「近代日本の万能人」との評価もあながち大げさとは言えない多才ぶり。榎本が創始者である東京農大の先生が書いたので、褒め過ぎのきらいはあるものの、僕的にはマイナスイメージ先行だったのでこれぐらいが丁度良かった。一番の原因は、函館戦争で華々しく散った土方歳三と、”生き恥”を晒した榎本との対比だろう。ただそれも、自刃しようとしたが、部下が命懸けで止めたので思いとどまったそう。”二君”に仕えたのではなく、近代日本に仕えたテクノクラートと言える。

  • phmchb さん

    明治維新における榎本武揚が果たした役割がわかる良書。外交関係はくららチャンネルで知っていたが、科学方面の活動は初耳だった。 φ(..)「榎本武揚ーシベリア日記」講談社

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人物・団体紹介

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黒瀧秀久

1957年生まれ。東京農業大学自然資源経営学科教授。博士(農業経済学)。専門は、農林経済学、環境経済学。米国ミシガン州立大学客員教授、中国南京農業大学客員教授、東京農業大学生物産業学部長、日本農業経済学会常務理事、復興農学会副会長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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