蝦蟇の油 自伝のようなもの 岩波現代文庫

黒澤明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006020378
ISBN 10 : 4006020376
フォーマット
出版社
発行年月
2001年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
黒沢明 ,  
追加情報
:
15cm,369p

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「世界のクロサワ」「天皇」と言われた黒澤...

投稿日:2012/01/14 (土)

「世界のクロサワ」「天皇」と言われた黒澤明監督の自伝。 黒澤作品は、庶民あるいは庶民以下の境遇にいる人対する暖かい(悪い意味でない)同情的な視点で描かれることが多いと感じていたが、お金持ちの家の出の人がどうしてこのような視点を持てるようになったのか不思議に思っていた。 その疑問を解いてくれたのがこの自伝だった。 自殺してしまった兄・友人・教師・父親等挫折しそうな時に、タイミング良く教えすぎずに人生を示してくれる人々が現れる。その環境とそれを感じることができる力が備わっていたからこそ、黒澤明監督なる人物が出来上がっていったのだと感じた。 幼少時から『羅生門』でヴェネツィア国際映画祭グランプリを取るまでの間までしか書かれていないが、十分黒澤明が何者であるかがわかる自伝となっている。

ウシバス さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • ばんだねいっぺい さん

    蝦蟇の油。幼少時代の色彩のある瑞々しい記憶の描写ぶりに映像記憶力の高さを感じた。「金平糖さん時代」は、似たような経験があり、胸が痛み、陽の光のようなお兄さんが、「最後の一線」を越え、虚脱状態になった筆者の気持ちが分かるような気がした。「詐欺師も、皆、人間の顔をしている。」との教訓が出る結婚話は、エスプリが効いててほんとの話なの?と思った。 悪いやつほど、いい話をして、いい顔をするそうだ。身に覚えがあるようなないような、むしろ、我が身を案じてしまうから恥ずかしい限り。

  • ぐうぐう さん

    67歳のときに綴った自伝の3分の2が監督デビュー前のエピソードで占められているのは、とても象徴的なことだ。つまり黒澤は、そののちの自分の生き方や経歴は、監督した映画を観ればわかると言っているのだろう。にしても、画家を目指した青年が、トーキーの登場によって人生を絶たれた弁士の兄の死を乗り越え、やがて兄を殺した映画の仕事をするようになるのはひとつの皮肉だが、黒澤自身は画家を目指したことも、兄の死も、すべてが映画監督という道へと繋がっていたと信じている。それが黒澤映画の力強さの源なのだろう。

  • 相米信者 さん

    本のタイトルで「自伝のようなもの」と称しているが、紛れもない黒澤明の自伝である。範囲は誕生から黒澤の名作『羅生門』の時代まで。「世界のクロサワ」と呼ばれるだけあって、黒澤明という人間は多彩である。映画だけでなく、絵の才能もあり、文才もある。おまけに音楽にも造詣が深い。黒澤は文中で日本映画に対して警鐘を鳴らし、テレビ局の傍若無人ぶりにも堂々と怒りをぶつける。余談であるが近年のテレビ局が関わる映画はあまりにも酷い。それに対し、『国宝』は映画を愛し抜いた職人が作った本物の映画であり、黒澤スピリッツを感じた。

  • 駄目男 さん

    世界の黒澤といっても、その生い立ちはと言われれば全く知らない。 そこで手に取ってみた自叙伝。しかし内容は『羅生門』までの前半期しか書いていないため『七人の侍』や監督を降板させられた『トラ・トラ・トラ』に関しては分からず仕舞いだった。だが、人に歴史ありですね。 明治生まれで大正育ち。私の知らない時代の話しからして興味深い。関東大震災、二・ニ六事件、そして如何にして映画界に入ってどう育ったか。戦時中の検閲から戦後の東宝争議と、ある面、明治生まれの人は実に面白い人生を歩んだものだと思う。知らない時代が懐かしい。

  • 乾坤一擲 さん

    力強い文書で一気に読めた。小津安二郎監督がいなければ黒澤明監督の誕生は無かった。「黒沢くん、100点満点中、120点だ!」小津さんの破顔一笑している顔が浮かぶようだ。気に入った黒澤さんの文章。“私は、特別な人間ではない。特別に強い人間でもなく、特別に才能にめぐまれた人間でもない。私は、弱味を見せるのが嫌いな人間で、人に負けるのが嫌いだから努力している人間に過ぎない。ただ、それだけだ。”

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人物・団体紹介

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黒澤明

1910年3月23日、東京府荏原郡大井町(現在の東京都品川区東大井3丁目25番地付近)に生まれる。1936年PCL入社。矢倉茂監督「処女花園」、山本嘉次郎監督「エノケンの千万長者」、伏水修監督「東京ラプソディ」でサード助監督をつとめる。1943年3月25日、「姿三四郎」でデビュー。1952年3月21日、「羅生門」が第24回アカデミー賞特別賞(最優秀外国語映画)を受賞。1954年6月、「生きる」がベ

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