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死ぬということ 医学的に、実務的に、文学的に 中公新書

黒木登志夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028198
ISBN 10 : 4121028198
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「死ぬということ」は、いくら考えても分からない。自分がいなくなるということが分からないのだ。生死という大テーマを哲学や宗教の立場から解説した本は多いが、本書は医学者が記した、初めての医学的生死論である。といっても、内容は分かりやすい。事実に基づきつつ、数多くの短歌や映画を紹介しながら、ユーモアを交えてやさしく語る。加えて、介護施設や遺品整理など、実務的な情報も豊富な、必読の書である。

目次 : 第1章 人はみな、老いて死んでいく/ 第2章 世界最長寿国、日本/ 第3章 ピンピンと長生きする/ 第4章 半数以上の人が罹るがん/ 第5章 突然死が恐ろしい循環器疾患/ 第6章 合併症が怖い糖尿病/ 第7章 受け入れざるを得ない認知症/ 第8章 老衰死、自然な死/ 第9章 在宅死、孤独死、安楽死/ 第10章 最期の日々/ 第11章 遺された人、残された物/ 第12章 理想的な死に方/ 終章 人はなぜ死ぬのか―寿命死と病死

【著者紹介】
黒木登志夫 : 1936年、東京生まれ。東北大学医学部卒業。専門はがん細胞、発がんのメカニズム。1961年から2001年にかけて、3ヵ国5つの研究所でがんの基礎研究をおこなう(東北大学加齢医学研究所、東京大学医科学研究所、ウィスコンシン大学、WHO国際がん研究機関、昭和大学)。英語で執筆した専門論文は300編以上。その後、日本癌学会会長(2000年)、岐阜大学学長(2001‐08年)、日本学術振興会学術システム研究センター副所長(2008‐12年)を経て、日本学術振興会学術システム研究センター顧問。2011年、生命科学全般に対する多大な貢献によって瑞宝重光章を受章。2021年に川崎市文化賞、2022年に神奈川県文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    中公新書らしからぬ、何とも掴みどころのない一冊。著者は医学者で日本癌学会会長や岐阜大学学長を歴任された重鎮。病気、老衰、安楽死、延命治療、遺品など、医学的な視点を中心に死に関する話題が次から次へと語られる。300ページの中に「死」という単語が791回登場というから、正に、死のオンパレード。図表やデータ、短歌・詩などを引用しての語り口は軽妙で痛快。「ピンピン生きて、コロリと死なず、ごろりと死ぬ」のが理想の死に方だとか。ただ、「宗教と哲学に触れないで死を描く」という本書の方針には、やはり限界があったのでは…。

  • よしたけ

    医学的見地から死や老化にかかるデータを多面的に分析。興味深かった内容/老化無かりせば、半分は693歳まで生き、12%以上の人は2000歳まで生き、食糧事情は極端に悪化する/江戸時代の女性はしろ、20年間子どもを産み続け、3 年子どもの世話をし、扶養が終わったら1年半後には死亡/ 五円という基本的な動作ミスがでるのは、空気は鼻から入り、食べ物は口から入り。言葉は口から発するという口集中の人体構造/死ぬ間際には、ベータ・エンドルフィンにより、幸福感のなかで、苦 しむことなく死ねるというのが定説

  • kitten

    図書館本。タイトルが気になって借りてみた。黒木さんの本は初めてだけど、何とも言えない味がある。基本は医学的な話なんだけど、なぜか各章で短歌や俳句が出てきたり。ピンピンコロリは本人はいいかも知れないが周りは困るだろ。確かにその通りだ。これ、88歳の人が書いた本だとは思えないな。117歳目指して頑張ってほしい。色々と、とっ散らかってる感じがあるけど、それもまた味があってよいと思う。

  • 乱読家 護る会支持!

    医学的見地から死を考察した本。ユーモアあふれる文書で、死を明るく考えることができます。 著者は「ピンピンコロリ」よりも「ピンピンごろり」を推奨されています。「ピンピンごろり」とは、人生という長い一大事業をあっけなく終わらせるのではなく、お世話になった人と語り合い、感謝するだけの時間を残して、人生に別れを告げること。 僕は週末は、老いた母の世話をしに、母が入っている施設に通っています。今まで、あまり母に寄り添ってこなかったので、とてもいい時間をもらっているなあと、ありがたい気持ちになることが出来ました。

  • 預かりマウス

    この著者の本はコロナ関係二冊を読んで三冊目。執筆時米寿の医師。臨床経験はなく癌専門の研究者のようだ。死を直球でテーマとした書であるが、医学的観点からの内容が特徴となっている。臨死体験などは扱われず、死に至る疾病の経過や治療法、予防策、そして介護、老衰、孤独死、安楽死など、死にまつわる医学的、社会的な側面から焦点が当てられる。とはいえ実証的な内容だけでなく、近代の短歌や俳句なども折に触れて登場し、印象深い体験談も多い。気軽に読める医療エッセイ集とも言え、執筆中に悟りを開いたという著者の余裕が感じられる。

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