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戦争トラウマを生きる 語られなかった日本とアジアの戦争被害、傷ついたものがつくる平和

黒井秋夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910457086
ISBN 10 : 4910457089
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

痛みを知る側から社会変革の可能性を探る「高強度」の平和論かつスリリングな対談集。
「私たちの親も戦争トラウマを抱えて戦後を生きた――。そこに国家的なケアはなく、親のトラウマによる暴力などで家族関係は壊れ、苦しみ、貧乏にあえいできた」著者は日本初の「PTSDの日本兵家族会」を作った黒井秋夫と沖縄、福島でトラウマ診療を行う蟻塚亮二。戦争トラウマを抱えた両親と生きた著者二人が近代世界や戦後日本社会が隠した戦争の傷と、その傷を超えてつくる「民衆の平和」のありようを語る。
また、黒井や蟻塚が「PTSDの日本兵家族会」や治療の現場で実践する、痛みを抱えたものが相手の話をさえぎることなく丁寧に聞き、相手の気分、感情をシェアして何かを作り上げていく手法。その手法をもとに、傷ついたものが反戦の声を上げ始めている。これまでの「多少の犠牲は仕方がない」という社会や国家の在り方を見直し、世界中の傷つけられたもの同士で交流を図る平和運動の広がりについて語り合う。
行き詰まる反戦平和の突破口になる必読の書。
「東アジア・戦争トラウマシンポジウム」も収録。
ここでは「韓国」社会学者・鄭暎惠、「中国」歴史学者・李素驕A「沖縄」対馬丸記念館館長・平良次子と、国家による被害を受けた民衆による連携と赦しを模索する。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どら猫さとっち

    戦争トラウマは、近年注目された言葉である。過酷な戦場で、極限の世界で傷ついた心は、後の家族を苦しめ、自らも追いつめられる。今もフラッシュバックなど、戦争での記憶で苦しめられる方々もいる。それは時間と共に癒せるのだろうか。精神科医と戦争被害者の家族を支える集会の主宰者が語り合う、傷を抱えて生きることや平和の願いの対話。後半は開催されたシンポジウムの模様を収録。苦しみの連鎖を起こさないためにも、戦争は反対する。

  • 二人娘の父

    「ルポ戦争トラウマ」「戦争とトラウマ」に続いて手にした。蟻塚医師は「沖縄戦と心の傷: トラウマ診療の現場から」(大月書店)で、診療を通じて体験した沖縄戦独特のトラウマの現れについて明らかにした人物。一連の書籍を通じ、戦争の本質理解への手掛かりを、また一つ得られた思い。本書では中国、韓国、沖縄と日本の被害の側に立つ人たちと戦争トラウマについて語り合う。実態は、加害・被害を単純に対立軸とすれば事足りるような甘いものではなく、国家による実態の認知と反省、賠償など一連の取り組みが求められることが浮き彫りになる。

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