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メルカトル悪人狩り 講談社ノベルス

Yutaka Maya

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065240564
ISBN 10 : 4065240565
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。“殺人へのカウントダウン”を匂わせるように毎日届く謎のトランプが意味するものとは!?助手の作家、美袋三条との推理が冴えわたる「メルカトル・ナイト」をはじめ、不可解な殺人事件を独自の論理で切り崩す「メルカトル式捜査法」など、驚愕の結末が待ち受ける傑作短篇集!

【著者紹介】
麻耶雄嵩 : 1969年生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。’91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。’15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    名探偵ならぬ銘探偵メルカトルの冒険、ではなく、いつもの出来事(彼には)ともいうべき短編集を楽しめた。最後の話ではいつもらしくない感じもあるが、それはそれでいい味を出していた。「水曜日〜」は既読。後半4篇は特に銘探偵ぶりを遺憾なく発揮しており思わずポカンとなるが、この独特な感覚を楽しむために読んでいることを思い出す。「囁くもの」メルの変な行動に翻弄されるが囁かれたものには敵わない。「ナイト」パーティーではない。奇異な目眩ましというか手練な手品のよう。「天女五衰」因果な世界だ。「操作法」無謬ぶりを巧みに活用。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    誕生日に中学生時代から大好きなシリーズの新作を読めるなんて、なんて幸せなのだろう・・・。白眉は「水曜日と金曜日が嫌い」。『黒死館殺人事件』を彷彿とさせる世界観で繰り出される「残念ながら私は長編に向かない探偵なんだよ」発言(帯にも載っています)。作者のデビュー作を知っているだけに自虐の笑いに嚙み潰されるのですが(笑)それにしてもコロナ禍でもメルは相変わらずだが、「これはパラレルワールドなのか?」と迷ったぞ。今回の見所はうたたね中に隣にマネキンを置かれて起きてから吃驚するメルです!これだけで御飯が食べられる!

  • 雪紫

    「水曜日と金曜日」は既読。目の前に鏡置け鏡なツッコミ不可避タイトル。アンタ水車館の悪夢界で何したと(関係ない)。「かく語りき」みたいに「麻耶さんだよ。やるでしょ」的なのは薄めだけどね、メルが出るだけで、その行いだけで、やばい作品になるんだーー「だって麻耶さんだし」。作家絡みの「メルカトル・ナイト」とリトル和音島というべき「メルカトル式捜査法」メルらしくて最高でした。・・・ツッコミ不可避タイトルがページを進めるごとに、引き攣った苦笑いへと変わっていく。麻耶さん世界も一部サザエさん時空に突入したようだし。

  • のりすけ

    メルカトル鮎の短編集。銘探偵なので、癖が強い。ええんか?そんな解決法で、そしてそんな事件の成り立ちで?いいんです!メルカトルだから。美袋くんが不憫で…笑った。笑うんかい!順位…プフゥ。

  • yukaring

    久しぶりのメルカトル、そして麻耶さんのサイン本をGET❗️もったいなくてしばらく飾っておいたがいよいよ読了。相変わらずタキシードとシルクハットで正装した変人探偵のメルカトルがワトソン役の推理作家、美袋君をぶんぶん振り回しながら大活躍。「私は長編には向かない探偵なのだ」の言葉通り相変わらずサクっと事件は解けるのに、なぜかいまいち読後感がよくない結末はこのシリーズの醍醐味。とにかくクセが強くて「本当に⁉️」と思うような展開も多いが、強引に繰り広げられる推理と捻りのきいた結末に中毒になる麻耶ワールド全開の1冊。

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