本当に欲しかったものは、もう ──Twitter文学アンソロジー

麻布競馬場

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087880892
ISBN 10 : 4087880893
フォーマット
出版社
発行年月
2023年04月
日本
追加情報
:
176p;19

内容詳細

五分後に、虚しい人生。
空虚なスキマ時間に読み切れる、22の傑作ショートショート。

「『夏休み、パパが東京にミュウの配布会連れてってくれるって!』『いいな! てかポケモン青、いつ届くんだろ』。チャイムの音と共に騒がしくなる教室で、目を輝かせる友人達。小学校の話題の中心はいつもポケモンだった。僕は一人、いつも下を向いていた。ウチにはゲームボーイも、スーファミもなかった。」(窓際三等兵「本当に欲しかったものは、もう」より)

「PRだらけになったこのアカウントに生き残ってくれた88967人のフォロワー様へ。私が某恋愛番組に出演して最後の一人に選ばれてからもう五年が経ちました。今まで自撮りやポエムにいいねをつけてくれてありがとう。このアカウントは明日削除します。最後にずっと言えなかった私の正直な思いを綴ります。」(木爾チレン「88967人のフォロワー様へ」より)

「昔むかし、港区にアリとキリギリスが暮らしておりました。アリは桜蔭から東大落ち、キリギリスは広島あたりの女子高から指定校推薦で、それぞれ慶應の法学部政治学科に同期入学しました。アリは律法会でチー牛たちと真面目に学び、キリギリスはチャラサーとして有名なテニサーで楽しく遊んで暮らしていました。」(麻布競馬場「Twitter童話 アリとキリギリス」より)

【著者】(五十音順)
麻布競馬場 @63cities
霞が関バイオレット @NEOKASUMI_No1
かとうゆうか @plasticat_y
木爾チレン @1000ve
新庄耕 @shinjo_kou
外山薫 @kaoruroman
豊洲銀行 網走支店 @toyosubk88
pho @ohp_pho
窓際三等兵 @nekogal21
山下素童 @sirotodotei


【著者紹介】
麻布競馬場 : 慶應義塾大学卒業。著書に『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』

霞が関バイオレット : 現役官僚。北九州生まれ、北九州育ち。東京大学法学部卒業

かとうゆうか : マーダーミステリー作家。シナリオを担当したマーダーミステリーに「償いのベストセラー」「無秩序あるいは冒涜的な嵐」「マダミス666ポケットの宝物」などがある

木爾チレン : 2010年、短編「溶けたらしぼんだ。」で「第9回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。『静電気と、未夜子の無意識。』でデビュー

新井耕 : 1983年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年『狭小邸宅』で第36回すばる文学賞を受賞しデビュー

外山薫 : 慶應義塾大学卒業。2023年、タワーマンションに暮らす3家族を描いた『息が詰まるようなこの場所で』で小説家デビュー

豊洲銀行網走支店 : 銀行員。 2022年7月から「#陰湿金融文学」のハッシュタグで、金融機関のリアリティ溢れるショートストーリーを投稿している

Pho : 東京都生まれ。医師。研修修了後は精神科医として勤務、現在は産業医

窓際三等兵 : 早稲田大学社会科学部卒、42歳中年男性という設定のTwitterアカウント

山下素童 : システムエンジニアを経て、現在は無職。風俗レポを記したブログが注目され、デリヘル嬢の紹介文を統計ソフトで解析した結果をテレビ番組「タモリ倶楽部」でプレゼンし話題になる。2018年『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』で作家デビュー。集英社のウェブメディア「よみタイ」で、「シン・ゴールデン街物語」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キク さん

    窓際三等兵や麻布競馬場が「タワマン文学」として騒がれてるのは知っていた。読んでみて「あぁ、これは騒つくな」と納得した。持たざる者の辛さを描く作品は腐るほどある。でも「地方進学校から東大早慶に入って、医者や官僚や大手企業に入ったものの辛さ」を描いた作品って見たことがない。この「Twitter文学アンソロジー」では、そんな今まで語られてこなかった「不良の覚悟も、東京出身者のセンスもない、地方から出てきたテストでは結果を出せる若者」の切なさを描く。Twitterで語れる言葉に深みなんてない。でも、確かに刺さる。

  • うわじまお さん

    1000冊目でした。Twittr文学……面白くないんだろうなと思っていたら、意外や意外、めちゃくちゃ面白かった! やはり食わず嫌いはいけないですね。ウソカホントか、慶應、早稲田、医学部卒のペンネーム作家たちが綴る、時代と社会に戸惑い、四苦八苦をさらけ出し、でも不思議と哀愁に満ちているエッセイ的な。好き嫌いはあるでしょうが、正直に「うまいな」と思える短編ばかりでした。お試しあれ!

  • まぁみ さん

    10人(9人かな)が書き連ねた22編のショートショート集。面白かったぁ!どの作品も二度三度と読みたくなるから不思議(笑)。初見のphoさんやかとうゆうかさんがツボってしまって(笑)。22編全てが面白かった訳ではないが(ここ重要w)、買おうかどうするか…とーっても悩んだ末に、ひとつの時代ものだしな、と思い切った自分を褒めたい。色んなカラーがあって然り。でも読んでよかったと心から思うよ。

  • きたさん さん

    これが噂のtwitter文学、タワマン文学か。読後に残るものが虚しさしかない。幸せって一体なんなのだろう。そんなことまで考えてしまう作品集。辛い。

  • すけまる さん

    『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』から、似たようなテイストのいわゆるtwitter文学と呼ばれるものに興味がわいたので読んでみた。アンソロジーでいろいろな方が書いている。短いもので2ページくらいのお話もある短編集。ルンバの話が最初に掲載されているが、わかるわかるって共感しまくりで掴まれた。麻布競馬場さんが女性でそのお兄さんが妹のことを赤裸々に語っているのが『この部屋から〜』と妙な繋がりを感じて面白かった。この本は共感を得る本なのか、それとも優越感を感じる本なのか。

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麻布競馬場

1991年生まれ。慶應義塾大学卒。2021年からTwitterに投稿していた小説が「タワマン文学」として話題になる。2022年、ショートストーリー集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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