シャルリ・エブド事件を考える ふらんす特別編集

鹿島茂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560084304
ISBN 10 : 4560084300
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
133p;22

内容詳細

イスラーム、国家、ライシテ、LGBT、ヘイトスピーチ…表現の自由にとどまらぬ争点を浮上させた、パリの風刺週刊紙襲撃テロ事件。「フランスの9・11」ともいわれる事件を30名におよぶ識者が緊急レポート!

目次 : 鼎談 シャルリ・エブド事件は「フランスの9・11」か?/ 1 わたしはシャルリ、なのか?(表現は誰のものか/ ウエルベックの涙/ たった3秒のラップ―ル・クレジオの言葉とともに考える ほか)/ 2 なぜすべてはゆるされるのか?(ライシテの再強化が道を踏み外さないように/ 政治的装置としての風刺画/ 諷刺画と自由の歴史 ほか)/ 3 どのように、テロとたたかうのか?(自由な共生のための自由のリミット/ すべてを言う権利―デリダならどう言ったか/ 実名を隠しながらも、あきらめない。 ほか)

【著者紹介】
鹿島茂 : 明治大学国際日本学部教授。専門は19世紀のフランスの文学・風俗。古書・稀覯本・版画のコレクターとしても知られる。著書に『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞)など多数

関口涼子 : 作家、翻訳家。東京生まれ、パリ在住。フランス語と日本語で著作活動を行う

堀茂樹 : 慶應義塾大学総合政策学部教授、翻訳家。専門はフランスの思想と文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かもめ通信 さん

    フランス語学習とフランス語圏文化に関する月刊誌「ふらんす」の特別号。シャルリ・エブド襲撃事件が起きた時、たまたまパリにいたというフランス文学者の鹿島茂さんが、翻訳家や作家、文学・政治学・文化史・宗教等様々な分野の研究者等、広く専門家たちに呼びかけて作った特集だという。30人に及ぶ執筆陣がそれぞれになかなか濃い文章を寄せているので、130ページほどの薄い冊子ながらはかなりの読み応え。中には「?」と思う意見もあるが、それも含めて問題を考える上でも、今後の読書傾向に反映させるという意味でも参考になった。

  • qoop さん

    記憶に新しいパリのテロ事件。こうした衝撃的な事件が起こるとその概要に目を奪われがちだが、それだけでは何も分からないのと同じ。本書は事件とその背景を多角的に論じ、日本では分かり難いフランスの宗教事情、移民の現状、文化のあり方などを伝えてくれる。論説一つ一つが限られた分量であるゆえに内容の密度が濃く、示唆に富む。事件と向き合うことで明かされる現代フランスの歪さの一端に接し、安直な怒りも物知り顔も乗り越えねばならないのだと思わせられる。

  • nasuken さん

    シャルリ・エブド襲撃事件に対してフランスに造詣の深い著者をの意見を集めた論考集。様々な立場の著者が集まっているので事件への評価も様々。論考に共通するのはフランス文化に通底するライシテ(非宗教)という概念への言及。これについてはもっとよく調べておかないと事件に対する反応の評価を見誤ると感じた。そして最後の池内氏の論考にははっとさせられた。

  • すがの さん

    シャルリエブドを巡るかの事件について、知識人が論考する。質の高い議論を日本語でまとめて読める(現在は)貴重な書であろう。レイシテについてもっと知らねばならぬと実感する。そういえば大学の僕の担当教授はフランス宗教政策の専門家である。

  • figaro さん

    単一で不可分の共同体という、既に成立しそうもない理念を掲げた国家で、ルペン化し、議会で国歌が斉唱されるという、この百年間絶えてなかった行動は、大行進とともに衝撃の大きさを伝える。「他者への窓のない相対主義」というフランス社会の評価、メノッキオ裁判との比較、特に風刺画の歴史は興味深く、硬直した言論空間しかない日本との対比の中で、著者らの批判的な目は、知性がなお健在だと感じさせる。

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人物・団体紹介

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鹿島茂

1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞、白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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