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大切にしたいものは何? 鶴見俊輔と中学生たち

Shunsuke Tsurumi

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794926517
ISBN 10 : 4794926510
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
南伸坊 ,  

Content Description

鶴見俊輔と13人の中学生男女が、いじめや塾、マンガ、ムカツクことなど、さまざまな問題について話し合う。ひとりで悩んでいるときに、くよくよしているときに、考えるヒントがいっぱいつまった1冊。

【著者紹介】
鶴見俊輔 : 1922年東京生まれ。哲学者。46年、雑誌『思想の科学』を創刊。65年、アメリカのベトナム戦争に反対する市民運動「ベ平連」に参加

南伸坊 : 1947年東京生まれ。装丁家・イラストレーター・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    鶴見氏は、塾体験を語っている(62頁)。学校の先生と違う塾の先生。ユウスケさんの作文にある見方に、鶴見氏は感心して、塾はかけがえのない息ぬきの場だ。先生がとてもおもしろい、という。学校だけが教育現場ではない。私も塾講師をしていた時期もある。学校の先生が立場上、言えないこともあったろう。私は言いすぎたから切られたかもしれないが。もちろん、塾へ批判的な生徒もいる(63頁にかけて)。それはそれで、小泉内閣時代の中学生像としてあり得るし、今もある姿だ。

  • ゆうゆうpanda

    先日亡くなった鶴見氏。戦後を代表する哲学者とのことで興味が湧いた。先ずは平易な物からと思って中学生との対談をまとめた本書を。中学生目線に立って、親と先生をどう教育していったらいいかが議論される。そこには氏の、母の体罰により厳しく育てられた幼年期、戦後教育内容が180度変わり教科書を墨で塗り潰した経験、学校の枠に納まらずドロップアウトした学生時代が色濃く反映されている。氏の著作を読む際の手掛かりになりそう。親は悪役の設定だったが「最近、自分がこの親を選んだと思えるようになった。」という女子の発言で救われた。

  • 白義

    鶴見俊輔は最高の教育思想家と実感する。親問題、子問題という分け方や、子どもが親、教師を試すということ、自分の問題を考えること。それを現役中学生と対話しながら、ここまで自然に大切なことを伝えられるのが凄い。76歳と14歳ですよ。特に、鶴見俊輔の元不良少年っぷりがうかがえるのが読んでいて愉快。自分の教師への反抗を、自分でいけないことだったとはっきり言う76のじいさんは、なかなかいない。問題はリアルで痛切だが、鶴見先生の言葉は許容力があって安心するものだ。雰囲気は違うがパーカーの初秋を思い出した

  • おとしん

    人生において「親問題」と「子問題」を区別するって大人にも子供にも大切。自分の悩みは結構「子問題」に振り回されているような感じがした。漫画を読めなくなった理由も少し納得。

  • ラツマピック天国

    中学生ぐらいの年代で、親と先生以外の大人と接すること、特に話を聞いてもらうことは、現在ますます少なくなっているように思います。親に対して、学校の先生に対して、塾に対して、中学生が思っていることを、鶴見俊介が笑いながら興味深く聞いていく構成の中で、その間に少し載っている、ちなみに私の中学時代はこうでした、みたいなエピソードがヤバすぎてそのギャップも楽しいです。

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