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なぜ「ごんぎつね」は定番教材になったのか 国語教師のための「ごんぎつね」入門

鶴田清司

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784183570246
ISBN 10 : 4183570247
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 国民的な童話となった「ごんぎつね」/ 第2章 「ごんぎつね」が私たちを惹きつける理由/ 第3章 「ごんぎつね」はどう読まれているか/ 第4章 「ごんぎつね」に隠された秘密/ 第5章 「ごんぎつね」を読書への架け橋に―南吉の他の作品も味わう/ 第6章 大学での「ごんぎつね」の授業

【著者紹介】
鶴田清司 : 都留文科大学教授(教育学博士)。全国大学国語教育学会常任理事(元理事長)、日本国語教育学会理事、日本教育方法学会理事、日本言語技術教育学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 田中峰和

    小学校の国語教科書の定番教材となった「ごんぎつね」についてまとめた一冊。なぜ、教科書向きかと考えれば、道徳的意味合いもあるのだろう。子どもの集団活動にいじめはつきもの。ましてや動物と人間の交流はさらに困難だ。兵十の採ったうなぎを逃がしたこと、うなぎを食べないまま死んだ兵十の母。盗んだイワシを兵十の家に投げ込めば、泥棒扱いされた兵十は殴られる。良かれと思った行動がすべて裏目に出るごん。いたずらぎつねっを退治した後、兵十は栗や松茸がきつねの贈り物と知って愕然とする。心のすれ違いが悲劇を生むことを知るべきだ。

  • jotadanobu

    これまで色々な所から拾い集めてきたごんぎつねへの教材解釈がまとめられ、そして繋げられていく面白さを味わうことができた。これほどまでに多様で深い読みができる作品。どう解釈し、どう単元構成していくのか、その手腕が問われる。ごんみたいな子、丁度クラスにいる。その子もその子なりに色々と求愛の物語を紡いでいるが、言葉の壁によって阻まれている所がある。悲劇から学ぶこと、そしてそれだけでなく、心を通じ合わせることの大切さを、子どもたちと共に追究していきたい。

  • take

    昨年の夏に読んだものを今更記録。自己と他者の「分かり合えなさ」が切ない。「ごんぎつね」そのものの分析だけでなく、他作品との比較や教科書教材としての歴史も程よく記述されており、バランスのとれた本だと思う。

  • U-Tchallenge

    「ごんぎつね」は小学校における定番教材である。多くの人がこの物語を知っていることだろう。定番教材だからこそ、教師にとっても思い入れの深い作品である。だから、「ごんぎつね」を主教材とした研究授業は多く見聞きすることができる。授業で扱うならできるだけ多くのことを知っておきたい。いわゆる素材研究である。ここをすっ飛ばしてしまいがちではあるが。「ごんぎつね」の素材研究をするのに最適な一冊である。「ごんぎつね」は定番教材であるので、小学校教師にとって必読の一冊であると言っても言い過ぎではないだろう。

  • young

    NHKで劇場版ごんぎつねをやっているのを見た。そしてそれに対してのツイッター上でのコメントを見ていると本書の紹介をしていたツイートがあった。最近絵本の読み聞かせをよくしているが、ごんぎつねは確かに印象に残っている一冊だ。昔読んだことも影響しているだろう。国語教師はこのように本を読み込むんだなぁと勉強になった。ごんぎつねを題材にいつか子どもとやり取りをしてみたいものだ。

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