同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか 講談社現代新書

鴻上尚史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065206621
ISBN 10 : 4065206626
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
184p;18

内容詳細

生きづらいのはあなたのせいじゃない。日本社会のカラクリ=世間のルールを解き明かし、息苦しさから解放されるためのヒント。

目次 : コロナで炙り出された「世間」―戦時という風景/ 第1部 「世間」が生み出す同調圧力(世間と社会はどこが違うのか/ 世間と社会の二重構造/ 「お返しのルール」―LINEの既読無視が問題視される理由/ 「身分制のルール」―なぜ名刺をもらうと安心するのか/ 「人間平等主義のルール」―強いねたみ意識 ほか)/ 第2部 同調圧力の正体(なぜ世間に謝罪するのか―加害者家族へのバッシング/ 「親の顔が見てみたい」と家制度/ 感染者に謝罪を求める理由/ ひきこもりと世間体/ 生活保護を妨げる「恥」―「権利」は持っているだけで「正しい」 ほか)

【著者紹介】
鴻上尚史 : 作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。1981年に劇団「第三舞台」を結成。現在は、プロデュースユニット「KOKAMI@network」と、「虚構の劇団」を中心に活動。著書多数

佐藤直樹 : 評論家。1951年仙台市生まれ。専門は世間学、現代評論、刑事法学。九州大学大学院博士後期課程単位取得退学。英国エジンバラ大学法学部客員研究員、福岡県立大学助教授、九州工業大学教授などを経て、九州工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • rico さん

    コロナ禍でさらに露わになったこの国の息苦しさ。源流は世間・・・。当り前の結論、ではある。神に一人向かい合うキリスト教文化圏、八百万の神様に見守られ、集団として生きる日本。どちらがいい悪いではなく、様々な局面で有効だったり害になったりする、そういうものなのだろう。ただ、私は今この世界で生きてて、そう長くもない残り時間を息を殺して過ごすなんて真っ平だけど、勤務先からプレッシャーかけられれば、外食も旅行も控えたりするヘタレだ。せめて「小さな世間」を複数持つことで、軟弱ではあっても「個」として立ちたいと思う。

  • KAZOO さん

    鴻上さんと佐藤さんの対談であるので非常にわかりやすく頭に入ってきます。空気を読むというのか日本人は昔からこのような気がします。ツイッターやSNSによってさらにその傾向が極端になってきています。最近のコロナ下でも同じようなことがいえます。渋谷のハロウィンなども同じです。鴻上さんはイギリスなどへも行っておられて海外の空気などを吸っているので考え方が自由なのでしょう。岩波ジュニア新書にも同じようなものがあるので若い人も読んでもらいたい気がします。

  • どんぐり さん

    コロナで炙り出されたみんな同じにという世間の「同調圧力」。ちょっと踏み外すと責められ、バッシングを受ける。この「同調圧力」は、あなたを爪はじきし、世間にすがっても息苦しい「空気」を押し付けられるだけである。鴻上のメッセージ−は、同調圧力に抗し個人が幸せになるには、「『世間』という強力な敵をよく知ったうえで、『社会』とつながる言葉を獲得する」ことだという。そして、「『社会』という自分とは無縁の人たちとどう関係をつくっていくか、そこにしか日本人の未来はない」とまで言い切る。→

  • esop さん

    これまた鴻上さんの作品。 我々を苦しめている「同調圧力」それは「世間」が作り出しているものらしい。本書は同調圧力を解明することで、適切に対処することを目的に、対話形式で議論が進む。 例でいうと、お返しのルール、身分制のルール(名刺が大好き)、人間平等ルール(はみ出しものは許さない)、呪術性ルール(悪しき習慣)など。 同調圧力とは「みんな同じに」という命令だ。世間の本質は、暗黙のルールに従え!みんなと同じことをしろ(つまり同調圧力)である。 面白かった。

  • とよぽん さん

    鴻上尚史さんと佐藤直樹さんの対談。息苦しさの正体は同調圧力で、それは自分が属する「世間」を守るために発動する。それ故、日本には「社会」がなく、社会に対する個人も存在し得ない。「世間」に属する個が世間のルールに従って判断し行動する。今のコロナ禍にあって、同調圧力のマイナス面が肥大し明確なかたちで出てきた、という説にも納得。息苦しさから脱するためには、自分が属する「世間」の数を複数に増やして「世間」の風通しをよくすることが有効だと。日本語が基本的には「世間」の言葉だという指摘に目からウロコ!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

鴻上尚史

作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品