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新版 発心集 下 現代語訳付き 角川ソフィア文庫

鴨長明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044001179
ISBN 10 : 4044001170
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

鴨長明の思想が色濃くにじみ出た説話集『発心集』と、彼の生涯を映し出した随筆『方丈記』とは、ともに密接な関係にある。武蔵国、入間川の洪水の話では、『方丈記』の災害描写と共通する卓越した筆の冴えをみせ、臨場感にあふれた表現も注目される。長明が心の安定のために求めた「数奇」の境地は、「無常」の世界観とともに現代人の生き方にも大きな示唆を与えるに違いない。新たな訳と詳細な注を付した待望の文庫完全版。

目次 : 発心集第6(証空、師の命に替る事/ 后宮の半者、一乗寺僧正の入滅を悲しむ事/ 堀河院蔵人所の衆、主上を慕ひ奉り、入海の事 ほか)/ 発心集第7(恵心僧都、空也上人に謁する事/ 同上人、衣を脱ぎ、松尾大明神に奉る事/ 中将雅通、法華経を持ち、往生の事 ほか)/ 発心集第8(時料上人隠徳の事/ ある上人、名聞のために堂を建て、天狗になる事/ 仁和寺西尾の上人、我執に依って身を焼く事 ほか)/ 神宮文庫本

【著者紹介】
浅見和彦 : 1947年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授

伊東玉美 : 1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひさしぶり

    鴨長明が生きた時代、世が乱れ自然災害や大火のあったのを思うと今も似たようなものだ。念仏を聞き覚えて真似た鸚鵡の話と寺の不動尊が臨終の近い尼の所へ時々出向いて臨終正念を助ける話、継子の兄・実子の弟・母親が罪を逃れた話が印象に残ります。罪に慄き慎み深かった生活者が慢心を起こして罰を受ける話などは自戒的。(自分の行に執着して他の行を批判してはいけない。一本の花、一つの文、全て皆、西方極楽浄土に振り向けるならば、等しく往生のための行為となる。善は心に沿って進む。全ての行は誓願にかなっている)

  • maqiso

    後の方は怪奇譚みたくなっている。恵心僧都母の話が痛切で良い。西尾の聖や橘の実の話は人間味があって面白い。出向する不動尊は信心とは関係ない部分で面白さが出てる。遁世に憧れながら数奇者が往生に近いと主張するのに迷いを感じる。

  • エビケン

    『方丈記』著者 鴨長明による平安末期〜鎌倉初期の厭離穢土欣求浄土の往生するための方法や往生できない理由を集めた1冊。現世を厭わなければならない社会状況、法華経・阿弥陀仏の存在の大きさが分かる1冊 最後の方にある天竺ではすでに仏法が滅びてしまっているような状態だが、日本は昔から神の御国でご加護が続き、また仏教の教えも広まり、仏法・王法ともあるという記述があり、そういった意識がずっと続いているし、この当時にもすでに確立していることを知りました。

  • 荏苒 byn

    短編読み物集だから、飽かず読めてしまう。蓮如や崇徳院や西行なども名前が出てくる。笛を吹く数寄モノの話209。 人間嫌い221。無常は、永遠113。上巻の方が、印象強い。

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