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国家と移民 外国人労働者と日本の未来 集英社新書

鳥井一平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087211252
ISBN 10 : 4087211258
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

◆推薦◆
「民族や文化の背景が違う人たちと助け合える社会になれば、何としなやかで、素敵な日本になることか!」
姜尚中氏(政治学者)

「著者は常に外国人労働者の「現場」を生きてきた。踏みつけられた者の側に立ち、闘い、告発してきた。本書は「国際化社会」の裏側にある欺瞞を鋭く撃つ。」
安田浩一氏(ジャーナリスト)

「読み終えて感動し泣いた。普通の人が鬼畜になる日本の近代産業史はホラー映画そのものだ。その中にあっても、人間の良心は生き続けている。」
辛淑玉氏(「のりこえねっと」共同代表)

◆内容紹介◆
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で注目!
横行する外国人労働者の奴隷労働、一方的な解雇をどうする?
アメリカ国務省から「人身売買と闘うヒーロー」として表彰された外国人労働者問題のスペシャリストが移民社会をめぐる課題と展望を示す。

「移民社会」はすでに始まっています。
少子高齢化が進む日本が持続可能な「次の社会」は、外国人労働者の活躍、存在なしには考えられません。
2019年4月、入管法の改定で、在留資格「特定技能」による外国人労働者の受け入れが政策的にも始まりました。
しかし、日本は受け入れに見合った社会になっているでしょうか? 
現実には技能実習生が、「時給300円」に象徴される奴隷労働構造の中で働いたり、ヘイトスピーチ等の人権問題が山積しています。
外国人労働者と共生する社会、移民社会に必要な条件とは?
アメリカ国務省から「人身売買と闘うヒーロー」として表彰された外国人労働者問題のスペシャリストがデータとエピソードで明快に解説。

◆主なトピック◆
◎いないことになっている「外国人労働者」が日本経済を支えてきた
◎入管施設の「闇」――死亡事件、自殺、人権侵害
◎残業代は時給300円。月の労働時間400時間超
◎強制貯金使い込み、パスポート取り上げ
◎「外国人」労働者受け入れ政策の歴史
◎「新型コロナ・ウイルス禍」で生じる外国人労働者をめぐる問題

◆著者略歴◆
鳥井 一平(とりい いっぺい)
1953年、大阪府生まれ。特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事。
全統一労働組合外国人労働者分会の結成を経て、1993年の外国人春闘を組織化し、以降の一連の長き外国人労働者サポート活動が評価され、2013年にアメリカ国務省より「人身売買と闘うヒーロー」として日本人として初めて選出、表彰される。


【著者紹介】
鳥井一平 : 1953年、大阪府生まれ。特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事。全統一労働組合外国人労働者分会の結成を経て、1993年の外国人春闘を組織化し、以降の一連の長きにわたる外国人労働者サポート活動が評価され、2013年にアメリカ国務省より「人身売買と闘うヒーロー」として日本人で初めて選出、表彰された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 燃えつきた棒

    僕は、鳥井氏と「移住者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)の活動に、深い敬意を表する者であり、この本が外国人技能実習制度を巡る諸問題に関する優れた入門書であることは、疑う余地はないと思う。 だが、この本の中で一点だけ気になったことがある。 『技能実習制度をやめても、困る人はいない』 この部分は、あまりにも能天気なきれいごと過ぎる。 技能実習制度を廃止するためには、それなりの痛みを伴うのではないか。

  • tellme0112

    ダイジェスト。数行にひどい人権侵害事件がこれでもかこれでもかと。ページ数少ないのに、日本のひどさ総括。そして最後のこの国はどうあるべきかの提言。「日本人」ってことばが存在することが差別的、とは…ちょっと、知ったかぶりするのやめるわー。ヒヤっとした。

  • モリータ

    ◆2020年刊。著者は1953生、NPO「移住者と連帯する全国ネットワーク」代表理事。1990年代から外国人労働者サポート運動に関わる。◆関連書籍については、著者のプロパーや人間観に沿って多角的に読んでみる必要があると思う。ただし、@その論が客観的データに基づいており、A常識的な法律観・人権観が確保されている範囲で、である。◆「本来、 労働契約の範囲での業務指揮命令=支配従属関係はあります。しかし、民主主義社会においては労働者の人権、人格権は尊重されなければならず、人格を否定する著しい支配従属関係は(続

  • 小鳥遊 和

    著者の主張:移民受け入れの可否以前に日本は「多民族・多文化共生社会」になっている。「経団連の要請もあり外国人労働者の就労拡大政策を実行」しているのに「移民政策は取らないと言う」のでは外国人労働者の待遇改善も民主主義社会としての成熟も望めない。入管収容所の収容者の多くは「超過滞在」「不法労働者」と呼ばれる。彼らはバブル期に観光ビザで入国し人手不足の企業で働き日本経済の根底を支えてきた。著者らが国会議員に人道的対応を求めても「法律違反だからしょうがない」と、一般人同様に恩知らずな考えの議員が与野党問わず多い。

  • どら猫さとっち

    日本で奴隷労働を強いられる外国人労働者たちの実情、そしてそこからどのように助けていったかを、自らの体験を通して伝えていく告発と未来の提案の書。それにしても、外国人労働者の人権さえないがしろにして、強制労働させられるこの国は、ブラック企業を黙認することと同じく、非道そのものである。「人身売買と闘うヒーロー」である著者が、一人でも多く現れて欲しい。

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