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白紙を歩く

鯨井あめ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344043695
ISBN 10 : 4344043693
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

わたしの人生には、たくさんの白紙のページがある。それでいいんだって思う。無駄がたくさんあってもいいよねって。「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」怪我をきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。天才ランナーと小説家志望、人生の分岐点で交差する2人の女子高生の友情物語。

【著者紹介】
鯨井あめ : 1998年生まれ。兵庫県豊岡市出身。2015年より小説サイトに短編・長編の投稿を開始。2017年に文学フリマ短編小説賞優秀賞を受賞。2020年、第14回小説現代長編新人賞受賞作『晴れ、時々くらげを呼ぶ』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆみねこ

    怪我でリハビリ中の定本風香と本好きで小説家になりたい明戸類。走る理由を見つけたい風香は本が好きな類に憧れるが、読書をしたことのない風香は「走れメロス」を読み切るにも時間がかかってしまう。類の書く小説はいつもバッドエンドで面倒くさい性格。真逆な2人が出会ったことでみつけたものは?類の拗らせぶりにやや読みにくさを感じたが、校内マラソン大会のくだりでとても感動した。デビュー作以来の鯨井さん、とても良かった。

  • みかん🍊

    運動は嫌い、小説を書く事だけをしていたい明戸と陸上部のエースで故障で休部中の定本、走る事の意味を求め読書しようとした図書館で二人は出会う正反対の二人だが明戸が定本をモデルに小説を書きたいと思い二人の交流が始まる、人生はストーリー、小説は人を救い人生の指標となると信じる明戸と人生は白紙である意味を見出さなくてもいいと言う定本、小説は好きだし自分が経験出来ない事も教えてくれる、しかし明戸の様に頑なに小説信奉にはなれない、悩める若者二人に周りの大人たちは優しく否定しないのが素敵良かった。

  • Ikutan

    怪我がきっかけで『走る理由』を求めるようになった陸上部エースの定本風香と『物語が人を救う』と信じて疑わない小説家志望の明戸類。「あなたをモデルに小説を書いてもいい?」司書室で出会った二人。凝り固まった思考の類と物語を理論的に考える風香。正反対の二人が交流することで、新たな気付きが生まれていく。鯨井さんの作品を読むのは3作目。瑞々しい文章で、溢れる若さが魅力ですね。タイトルもいい。『誰にとっても、思考だけは、誰にも取り上げることのできない財産だ。それは確かです。』

  • えんちゃん

    小説は万能と言い切る拗らせ小説家志望(表紙右)と、走ることは得意だけど本は読めない天才ランナー(左)。かみ合わないふたりの女子高生の青春物語。読むこと、走ること、自分たちが今やっていることに意味はあるのか。そんな人生の禅問答を若者が真剣に言い合う姿が眩しい。実際はきっと読書もマラソンもどちらも意味なんてないし役にも立たない。でも人生にはそんな白紙の遊び部分があってもいいよってこと。大切なのは思考することだから。

  • ほのぼの

    タイプが全く違う女子高生ふたりの物語。小説家を目指す類と天才ランナーの風香。読書が苦手な風香は走る理由≠探して『走れメロス』を読み始める。その選書は間違ってないか?って思えたけど。(笑)そんな風香をモデルにして類は小説を書く。マイペースな風香と屁理屈屋の類。ふたりのどこまでも噛み合わない関係にちょっとハラハラさせられた。けど、お互いに相手におもねること無く、自分の気持ちを正直に語り合う姿に感動した。とても爽やかな読後感。初読みの作家さんだったけど他作も読んでみたい。

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