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辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 集英社文庫

Hideyuki Takano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087441680
ISBN 10 : 4087441687
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

面白い本を読んだら誰かと語り合いたい!バットゥータ『大旅行記』から町田康『ギケイキ』まで。ディープな本を辺境作家と歴史家が読んで語り合った読書会の記録。片や自らの体験から、片や学問的な視点から、内容への考察が加えられ、対象の本の魅力が再発見されていく。知的好奇心が刺激され読書への興味が膨れ上がる、興奮に満ちた一冊。文庫化にあたり新たに読書会を行い、一章を追加。

目次 : 第1章 『ゾミア』―文明は誰のもの!?/ 第2章 『世界史のなかの戦国日本』―世界に開かれていた日本の辺境/ 第3章 『大旅行記』全八巻―三〇年の旅の壮大にして詳細な記録/ 第4章 『将門記』―天皇を名乗った反逆者のノンフィクション/ 第5章 『ギケイキ』―正義も悪もない時代のロードムービー的作品/ 第6章 『ピダハン』―あらゆる常識を超越する少数民族/ 第7章 『列島創世記』―無文字時代の「凝り」/ 第8章 『日本語スタンダードの歴史』―標準語は室町の昔から/ 追章 『姦通裁判』―文庫化記念対談

【著者紹介】
清水克行 : 1971年東京都生まれ。歴史家。明治大学商学部教授。専門は日本中世史。大学の授業は大講義室に400人超の受講生が殺到するほどの人気。歴史番組の時代考証なども担当。2000年に論文「足利義持の禁酒令について」により第1回日本歴史学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 岡本

    専門の異なる二人による対談シリーズ2冊目。今回は交互に指定する本を読んでから語り合う読書会。2年間計8回の読書会の内容を一冊に纏めているので内容が濃い。紹介された「世界史のなかの戦国日本」は早速読みたい本に登録済み。二人の読書会の様に友人と課題本を決めて語ってみたいと思ったが果たして実現するのか。この二人の対談は是非シリーズ化してほしい。

  • gonta19

    2022/4/30 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2023/6/10 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2025/10/20〜10/23 久しぶりに二重買いしてしまった本。 前作で世界の辺境と室町時代のシンクロ性について対談した二人が、今回は書物についてそれぞれの立場から語り合う。視点が違う二人から斬り込まれることで、内容の理解が急速に深まるところが面白い。

  • へくとぱすかる

    個人で書いた書評よりも、本をめぐる対談の方が、はるかにおもしろい。採りあげられている本は、かなり専門的な本もあるのだが、高野さん・清水さんが、それぞれのプロとしての角度から話し出すと、脚注も不要なほどグイグイと読み進められる。楽しくて知的好奇心をくすぐられる内容ばかり。9本の対談を読み終われば、地理・歴史についての見方が確実に変わるだろう(逆転的!)。しかしこの「読書会」には、前もって読みこなす下準備が必須だろうから、読者としては、大変な労力の結果を気軽に読んでいるわけで、この本は実に値打ちがある。

  • molysk

    「今、ここ」を客観的に眺めようとするならば、空間的あるいは時間的に隔たった視点が必要になるのかもしれない。それは書物の力を借りて、辺境を巡り歩くことであり、歴史をさかのぼることである。例えば「ゾミア」では、辺境の山地民は未開で遅れている人々ではなく、国家の支配を逃れるために自らの意思で原始性を選び取ったのだ、という逆転の発想を述べる。イブン・バットゥータの「大旅行記」では、文化的に先進だったイスラム圏を通して、大航海時代でつながる前の十三世紀の世界が描かれる。二人の怪書・驚書ガイドによる超時空比較文明論。

  • トムトム

    日本史の歴史家さんと秘境探検屋さんが同じ本を読み、感想を述べあう本。面白かった!もっと読みたい、足りないよ!日本の戦国時代や鎌倉時代みたいなのが現在進行形な国や地域はある。今でも国によっては戦争をしていたり独裁だったり殺人の捜査がろくすっぽ行われなかったり。今の日本が人類文化の標準ではない。縄文人も現代人も、生物学的にいうと大差ないので恐らく考える事は同じ。たかが数万年、進化という程の違いは生じていない。この本で紹介されていた参考文献、全部読んでみたくなりました!

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