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これからの体育科教育はどうあるべきか

高田彬成

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784491053875
ISBN 10 : 4491053871
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書では次期学習指導要領を見据え、これまでの体育科の課題を整理するとともに、ICT端末を使った最先端の授業、領域間の関連、地域・学校段階間の接続を重視した新時代の体育の学びを提言します。


◎体育科の「課題」を解決する!
■課題1:「学びに向かう力、人間性等」の指導と評価
学習指導要領において、ほとんどの教科とは違い、体育科運動領域は「学びに向かう力、人間性等」の指導の目標からその内容まで明確に示されています。このことから体育は、運動を通して、学びに向かおうとする態度や豊かな人間性等を育むことをより顕著に表した教科であると言えます。
最も留意すべきは、「運動の楽しさや喜びにつなげるため」にあるということです。「これらの態度を育成することでもっと運動が楽しくなる」「豊かなスポーツライフの基礎になる」という指導観が大切です。本書では3つの資質・能力の指導と評価について、新旧のスポーツ庁調査官や学習指導要領の作成協力者が丁寧に解説していきます。

■課題2:運動領域と保健領域との関連
運動領域と保健領域の関連を図る指導についてはこれまでも行われてきましたが、平成28年12月の中央教育審議会答申や小学校学習指導要領(平成29年告示)において、より一層の関連が図られるようになりました。
しかし、どの単元で関連を図るのか、どのような順番で指導を行うのかなど、現場では戸惑いの声を聞きます。大切なことは、保健の授業で学んだ内容を運動領域の授業で意識したり、運動領域で学んだ内容を保健の授業で振り返ることなどを通して、それぞれの内容に対する学びの質を高め、体育科としての学びを深めることです。本書では4つの事例を紹介し、多くの先生の悩みに答えていきます。


◎新時代の体育の学びを提言する!
■提言1:ICT端末を活用した新たな体育の学び
体育授業でICT端末を用いることで、子供たちには、自己認識能力、情報収集力、情報分析・統合力、課題選択力等が身に付き、今の自分(たち)のことを「分かる」ことが、これまでとは比較にならないほど充実してできるようになりました。
本書では運動領域・保健領域において「ICT端末を使うと効果的な場面と授業への活かし方のポイント」を解説するとともに、運動領域の低学年、中学年、高学年および保健領域の実践を紹介します。どこで活用するかという「中心活動」と、ICT端末を活用した「評価」の具体が見えてきます。

■提言2:次期改訂を見据えた新たな体育の学び
体育科教育を牽引する研究者・実践者たちは、多くの実践を行っています。本書でも<1>運動が苦手な子どもへの指導、<2>幼児期や中学校との連携を図った指導、<3>外部(研究者・学校医等)との連携を図った指導など、これからのミライを生きる子どもたちの学びを充実するための提言を行っています。また、現代的な課題である「心の教育」について、より一層の充実が求められる「インクルーシブ教育」との連携についても紹介します。

【著者紹介】
高田彬成 : 帝京大学教授。横浜国立大学大学院修士課程修了。小学校教諭、市指導主事を経て、2013年4月より国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官、2015年10月より(併)スポーツ庁政策課教科調査官として、2017年告示の「小学校学習指導要領及び解説」体育編の作成・編集を担当。2019年より現職

森良一 : 東海大学教授。東邦大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。栃木県教員、栃木県教育委員会等を経て、2008年4月より文部科学省、スポーツ庁の教科調査官として学習指導要領及び解説の作成・編集を担当。2018年4月より現職

細越淳二 : 国士舘大学教授。筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。2003年4月より国士舘大学に勤める。専門領域は体育科教育学、スポーツ教育学。2017年告示の小学校学習指導要領(体育)作成協力者、『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 小学校体育』(2020年)作成協力者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • autumn_snow

    児童生徒の資質・能力を育成するために、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善が求められているが、本書では「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の実現に向けた指導改善の視点がそれぞれ示されており、かつとても具体的であるため、自身の実践のどこから改善を図っていけばよいのかについて見通しをもって取り組むことができると思った。また、教科の資質・能力以外にも例えば21世紀型能力を育むための改善の方向性も示されており、指導改善の方向を明確にするためには大変役立つ一冊だと思った。

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