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風の陣 大望篇

高橋克彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569663111
ISBN 10 : 4569663117
Format
Books
Release Date
December/2004
Japan

Content Description

橘奈良麻呂の乱が平定され、三年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋―。奈良麻呂を葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。黄金をねらい、陸奥支配の野望を抱く押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの智略を尽くした戦いが始まる!平城京の激しい権力闘争の渦中にあって、蝦夷の平和を守るべく奮闘する若き英傑たちを活写した歴史大河ロマン第二弾。

【著者紹介】
高橋克彦 : 昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 財布にジャック

    またまた天鈴の名策士っぷりが楽しめる展開に、一気読みしました。この巻も藤原仲麻呂を相手にあの手この手で罠をしかける天鈴の知力勝負の一人舞台に、主役の嶋足でさえもたじたじでした。嶋足は物凄い出世出来て、更に美女を奥さんに出来て幸せの絶頂とも思われますが、今後が心配です。なんといっても次なる黒幕は怪僧・道鏡なので、かなり手強そうです。まるでロールプレイングゲームのようで、ボスを倒しても、また次のボスが現れて戦いはエンドレスのようです。蝦夷頑張れ!

  • kawa

    二は藤原仲麻呂の乱が主要テーマ。古代日本の知らなかった事件が取り上げられ興味深いのだが、これで600頁弱の文量は、やや冗長感ありか?まあ、めげずに次にいくモチベーションは充分なのですが。

  • 藤枝梅安

    天平四年、橘奈良麻呂を追放した藤原仲麻呂は恵美押勝の名を賜り、自分の息子の未亡人を皇子の一人に嫁がせ、淳仁天皇として即位させる。孝謙天皇は上皇となり、押勝との勢力争いが起こる。上皇は弓削道鏡を側に置き、押勝との暗闘が始まる。登場人物たちが現代に通ずる権謀術数に明け暮れる様を活力あふれる表現で描き、信義を重んずる嶋足や苅田麻呂がそこから距離をおく様子が描かれている。現代の国内・国際政治に通ずる点が興味深い。このシリーズは、高橋さんの他のシリーズと比べ、説明が多く運びもやや遅い気がする。

  • あらいぐま

    奈良時代面白過ぎる。今まで戦国時代や幕末ものばかり見てきたが、全然引けを取らない面白さ。当時は律令制により朝廷を中心とした官僚体制が整っていた時代だから、むしろ現代に近い感覚で読めるのも新鮮。著者が描く登場人物の生き生きとした描写がより一層面白くしているのは言うまでもないが、その中で故郷の陸奥を守るために権力争いの渦中で活躍する主人公たちに感情移入してしまう。

  • にゃこ

    勢いが出てきて面白くなってきました。歴史で習った人物もちらほらと。天鈴と嶋足の掛け合いがすごい好きです(笑)これまでぱっとしなかった嶋足だけど、蝦夷戻ると明言したからには今後の活躍に期待です

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